製本用語集

ちょうあいき (丁合機)gathering machine/gatherer/collator

丁合い機には、咬え装置の違いによって万力型とロータリー(ドラム)型がある。機械構成はつぎのとおり。

<フィーダーボックス>
折丁を一定量ずつ配列順に入れて置く台。

<サッカー>
ボックスに載せられた折丁を下から1枚ずつ分離する装置。エアーコンプレッサーとゴム製の吸盤の作動による。

<グリッパー>
咬え爪か万力が、離された折丁を挟んで引き出す。

<落丁・増丁の検知装置>
万力型では、咬え装置に連動するように設置し咬え装置の圧力の変動を捕らえて検知させる。ロータリー型は、ドラムの外側に厚み検知装置を設け、ロッドの変動をリミットスイッチで感知させる。

<背標検知装置>
折丁の背にマーキングされた背標を電気的にチェックする装置。光電管をセットした位置に背標がなければ異常を知らせて機械は停止する。

<絵柄検知装置>
アジロ折丁はスリッター(切り欠き)があるので、フィーダーボックスの底部に取り付けられた絵柄検知装置が、積まれた折丁の最下面の絵柄を読んで乱丁・グルを防止する。

<チェーンコンベア>
グリッパーによって引き出された折丁を運ぶ装置。

これらの機構により、ボックスの中にある各折丁は1枚ずつ取り出させて、次ぎのボックスの下まで運ばれ、そのボックスの折丁が前の折丁の上に落とされる。それを載せてさらに次々とボックスの下に運ばれ、この運動が継続して行われ1冊の本がまとめられる。ボックスの数と大きさは、製本する本の大きさや製本の丁合い台数に合わせて設備する。針金綴じ装置を丁合機デリバリー箇所に付設したもの、シーケンシャル(起動と終息のさいに丁合万力やドラムが1台目から順番に作動したり停止したりする)機能を持つもの、乱丁本を機械作動したままリジェクトする装置をつけたもの等、さまざまのタイプがある。またローディング装置等の周辺装置も多数開発され、製本現場に採用されている。
メーカー (株)伊藤ブックマシーン、(株)佐藤機械製作所、東京出版機械(株)、ピービーエム(株)、(株)ホリゾン、芳野マシナリー(株)、(株)エスケイセールス、ミューラーマルティニジャパン(株)