製本用語集

さいらく (裁落)chip/offcuts

裁落紙、裁ち落とし、シデ等、いろいろな言い方をする。製本が仕上がるまでには多数の工程があり、紙は何回も断裁機にかけられて不要部分は切り落とされていく。刷り本から裁ち落とされた不要の部分が裁落である。裁落は製紙原料(再生パルプ)としてリサイクルするので、紙種ごと仕分けする等して回収業者が古紙問屋や製紙メーカーに納入しやすい状態にまとめる。断裁機による刷本の裁落は一つの袋に一つの紙種を袋詰めしたり、ケージに投げ込んでためる。禁忌品として回収業者が嫌う紙種は混入しないようにする等の配慮で、裁落の商品価値を高めることができる。書籍や雑誌、カタログ・パンフレット等を化粧断ち(三方断裁機によることが多い)した裁落は、圧送ダクトにつながる裁落の落とし口を設けて裁落集積装置に集める製本所もある。回収業者により引き取られる。