和本を包んで保存する装具の一種。巻子本を数本まとめて包むために作られたのが起源といわれる。竹を細かく削り、すだれ編みにしたものを芯とし、表を綾または錦で包だ(じす 帙簀)。冊子本が現われてから形も角形に変り、厚紙を芯にし、その外側を丈夫な紙または布で貼って作られるようになった。無双・半袖・鏡・四方・つばくろなどの種類がある。