ふくしゃあわせ (複写合わせ)
複写伝票を丁合いするときの見当合わせ。針とクワエを釘に当てて行う「釘合わせ」、釘の代わりに板を用いる「箱合わせ」、針にさして行う「目通し」等により、複写用の数枚セットの伝票製本の見当をとった。髪も印刷も技術が未熟だった時代に製本所は伝票製本の精度を高めるためにこういう熟練技で、紙・印刷の不備をカバーした。最近の複写合わせは、紙・印刷の精度が向上したため、製本も標準的な作業を正しく進めればおのずと複写伝票の見当合わせはできている。スキルレスの典型である。ただし、この技術があれば前工程にミスがあったときも製本所で救済できる場合がある。