製本用語集

せまき (背巻き)

丁合や折丁の背になる箇所をテープや布、和紙等で巻くようにくるむ。伝票製本のマーブル巻き等は背巻き機(マーブル巻き機、クロス巻き機)で行う。上製本の巻き見返しでも行われる。「クロス巻き」と同じ。手作業による背巻きは、糊付け・貼り付け・巻き(返し)・こすりの順序で行う。

  1. 必要枚数を所要の長さ・幅(クロス 束の寸法+約25mm、マーブル 束の寸法+約25mm)にあらかじめ準備する。
  2. 板つけか棒付けでクロスやマーブルに糊をつける。
  3. 表向きになっている伝票の背を手前にして5冊を順に15~20mmくりだし、糊付けしたクロスの両端をもって5冊目の伝票の背に平行して背の平に貼る。平にかけるクロスの幅は、くろすは表裏等分。マーブル紙は表が約5mm、裏はそれより少し広い。
  4. 返し紙をおいて、伝票を裏向けに取り出し、クロスの貼り残した部分をその紙ともに巻く。
  5. こすって、背から裏表紙の方へ貼り付ける。背をこするときは、適当な冊数をきちんと揃えて背の部分を中央部から外側にむかってタワシでこする。はみ出した糊でお互いにくっつかないようにバラしておく。