製本用語集

はこ(函、箱)slip case

本を保護するための紙函。機械函と貼り函がある。機械函はマニラボールや色ボールを生地のまま活版印刷で背文字を印刷したあと、型抜きして組み立て、針金で天地の部分を綴じつける。貼り函はチップボールなどの板紙を型抜きして組み立て、仮貼りした箱に背文字を印刷した和紙や特殊紙などの化粧紙を貼って仕上げる。社史・年史などの類は貼り函が多い。函(箱)の形態には共蓋式箱(被せ蓋式)・サック式函(差し込み式)・蓋付き本函・夫婦箱などがある。差し込み式の物を「函」、共蓋式(重箱型)の物を「箱」と区別して呼称する。