製本用語集

ちょうしつ (調質)

湿度を調節するというのが本来の意味である。印刷用紙の含有水分の分布を均一にし、印刷所内の湿度や温度を平均化すること。紙は、その性質上、抄造された直後は含有水分が少なく、そのため空気中の水分を吸収して伸びる傾向がある。また紙を山積みすると部屋が暖かい場合、紙の周囲が伸びることもある。これらが見当不良、しわよせなど紙の故障原因となるので、調湿はとくに大きな用紙に多色刷りをする場合など、注意しなければならない。