なかとじき (中綴機)saddle stiching machine/saddlebinder
入紙掛け(鞍掛け)・表紙給紙(カバーフィーダー)・中とじ(ステッチャー)・三方断裁機(トリマー)により構成される。トリマーの後、さらにクロススタッカー等が連結できる。機械の作動は、まず入紙掛け機(ロータリー式の丁合機)より断面が三角形の鞍型搬送チェーンの上に折丁が二つに開いて跨がって落ち、順次丁合される。表紙はあらかじめ折っておいて通常の丁合機で開いて給紙するか、専用のカバーフィーダーで折って開いて給紙する。搬送チェーンにより綴じ部に送られ、背側からステッチングヘッドにより針金が打ち込まれ、下から突き上げられて針金の両端が内側に曲げられ、センターページをしっかり綴じ込む。とじる箇所は2箇所ないしは3箇所。次いで三方断裁機へ移動し、天地小口の三方が化粧断ちされ完成する。接着剤によらず、製本工程も簡略であり、他の製本方式にくらべ手ばなれがたいへんよい。高速中とじは7,000~18,000冊。最高速40,000冊(各毎時)という機種もある。また手掛けの中とじ機もある。
メーカー・商社 (株)尾土谷製作所、三光精機(株)、東京出版機械(株)、(株)ホリゾン、(株)的場製作所、南機械製作所、イリス商会(株)、ハイデルベルグPMT(株)、ミューラーマルティニジャパン(株)