なかとじ (中とじ)saddle sitcher
製本の綴じ方のひとつ。本文と表紙を同時に丁合いしノドの折り目部分で、針金または糸により表紙と中身をとじる。「背とじ」という呼び方もある。 針金による中とじは、週刊誌等の作業時間が短い雑誌類、カタログ・パンフレット等の商業印刷物のように比較的ページ数の少ない薄手のもの、もしくは見開きのよいことを求められるものに多く使われる。針金を打ち込む箇所は本のセンターページ、2ヶ所または3ヶ所。ただし真ん中にくる折丁が抜けやすい、真ん中のページに出てくる針金の先端で読者の指を傷つける心配がある等の欠点もある。 糸による中とじは、ノートや学習帳、絵本等、見開きが良く、本としての強度も求められるものに多く適用される。絵本などの本文綴じはミシン糸で縫い、saddle sewingという。