だいわけ (台分け)sort
折丁は丁合機・入紙掛け機に積み込みしやすいように、それぞれ該当する台の近くに配置する。1枚のパレットに複数種類の折丁が混載されている場合は、それぞれの駒・鞍のそばに置いた作業台等の紙のせ場所に積み替える。装架要因(積み屋)が取り違えしないように、乱丁予防のための現場の知恵である。工場内の整理整頓と同根の発想による。台分けを徹底するために丁合機の駒の幅とパレットの幅を同じに揃えて、折丁のパレット積みが丁合機のすぐ近くに置けるように工夫している製本所、あるいはパレットから折丁の結束を一束ずつ台のそばに置いた作業台に移し結束紐を切って折丁束を丁合しやすいように紐締めからいったん開放するとともに目通ししておく製本所等、装架要員が取り違えしないように各社さまざまの工夫をしている。また、折丁を台の違いに応じて異なった色のバンドで結束し、台分けのさいに折丁の配給係が一目瞭然でわかりやすく工夫している例もある。丁合台数の多い場合、両側丁合(丁合機の前後から折丁を装架)する製本所もある。この場合は丁合機の前後にパレットを置けるスペースをあらかじめ用意して台分けし、台の近くに所定の折丁が来るように工夫しているわけである。また2駒を1台分にあて、折丁を取るスピードの倍速で丁合コンベアを走らせて高速丁合する。丁合2駒に1パレットずつ台分けできるので、取り違いの予防がさらに徹底する。