本の古い形は巻物(巻子本)から始まったが、これでは閲覧や保存などに不便なことから、長く継ぎ合わせた紙葉を、一定の幅で交互に折りたたんで考案されたのが折り本である。中国では、唐・宋時代に盛んに行われ、特に仏教書はほとんどこの形式の製本に一定した観があったので、この様式を経本仕立てともいう。今日でも経典や絵巻物などの和本に行われている。