しあげだち (仕上げ裁ち)trimming
三方断裁機の中で自動的に処理されるのが一般的だが、穿孔・ミシン等、加工した枚葉紙の紙積みや、折丁・製本等は平断裁機で仕上げ断ちする。また2丁・3丁等多丁付けしたもののスプリッターやロータリーカッターによる断裁が仕上げ立ちになる場合もある。シオリがついたり切ってはならないページ(折り込み、袋になった箇所等)がある場合には二方断裁して仕上げ立ちは完了する。中とじラインのトリマーに断裁が寸法通りに行われたか、光電管により検査する断裁チェック装置が組み込まれている。これにより不良品は排出ゲートより自動的に排出される。仕上げ断ちされた本が普通になったのは17世紀以降と思われる。それまではペーパーナイフを本のかたわらに置いて袋になった箇所を切り裂きながらページをくって読書した。いまでも仕上げ断ちをまったく行わないアンカット本がつくられること。