抄紙機の走っている方向。紙の伸縮はこの方向(流れ目)にそってあらわれる。製本の際、背固めの箇所に紙の流れ目が横目にくると、本は開きにくくなる。製本は紙の流れ目にそって背固め部分にニカワ(膠)、ボンド、ホットメルト等接着剤を塗布する。仕上がった本の背はきれいに角が出るし、湿気の多い環境に本が置かれるようなことがあっても、本の形がみっともなく崩れることもない。印刷は製本の際のこのような事情を承知して、継目・横目にたいへん慎重である。