製本用語集

みだし (見出し)heading

  1. 書籍・帳簿の中のある事項を見つけるのに便利なように設けた題目。インデックス index。
  2. 辞書で項目を示す部分。電話帳、カラオケインデックス等の検索用の索引と似通った見出しもある。
  3. 新聞・雑誌等の記事の標題 heading caption

ページ数の多い厚い本(辞書・電話帳等)は、ユーザー(読者)が探している項目を簡単に検索できるように、見出しを小口に加工して掲載するスタイルが定着している。化粧断ちした際に小口に模様が浮き出し、この模様が一種の見出しになっている。さらにその模様の近くに50音やアルファベット等の索引用の文字を印刷したり、突きノミ・爪掛けパンチ等により小口を半球に切り込むもの(「爪かけ」という)もある。小口に階段をつくったようにして見出しをずらし検索しやすくしているものもある。ルーズリーフ式にカタログ等の印刷物をとじこむ場合は見出しを間紙して入れている。雑誌の中にはジグザグ折りを工夫して山・谷の折り目をずらして階段状にし(「階段折り」「ピラミッド折り」と名付けている製本所もある)見出しを印刷した折丁をとじこんだ目先のかわった造本もある。いずれも製本加工技術をフルに活用し、本の機能性(見たい箇所をすぐに開けるようにする)を増し、付加価値を高めようとする出版・印刷企画である。