製本用語集

みひらき、みとおし、なかびらき (見開き、見通し、中開き)spread

  1. 書籍や雑誌を開いたとき、向かい合っている左右2ページを「見開き」という。
  2. 会計帳簿類の見開きの両ページには同一のノンブルがはいるものがある。2ページにわたって一つの書式になっているので、見開きで1ページと見る。

図版・表・写真・絵・イラスト等が1ページにおさまらないとき、向かい合った2ページに渡ってはいる。「中開き」「見通し」という言い方をすることもある。 無線とじによる本が多くなり、見開きのよい本が近年とくに求められている。このため接着剤の改良、本の背の強靱さ等が重要な研究テーマになっている。これに対し糸綴り、中とじはもともと見開きの良さが特徴であり、地図帳は見開きの良さと耐久性から糸綴りが採用された。製本所・印刷会社では独自に工夫した製本方法を、特許・実用新案・商標登録等していることもある。見開きをテーマにしたものでは、「オタバインド」「スイスブローシェア」「レイフラット」「広開本」等の無線とじ各種がある。