ぎゃくなかとじ/ぎゃくなかとじひょうしくるみ (逆中とじ/逆中とじ表紙くるみ)
中とじした本は、真ん中のページを開いたときに針金の先端が頭を出しているため、読者の爪・指先を傷めるおそれがある。この予防のため針金を打つ際、本の背から真ん中ページ中央にという方向を逆向きにして、本の真ん中から背の方向に(下から上へ)針金を打ち、その後表紙くるみして針金の先端をくるんで隠してしまう「逆中とじ表紙くるみ」という新しい製本方法が行われている。ステッチャーの位置を変えて下から上へ針金を打ち上げ、針金の先端を受けるチョウチョも普通の中とじ機と逆に取り付けてある。こういう専用機械による逆中とじ表紙くるみが行われているほおか、中とじ製本していったんできあがった本を、真ん中のページから開いて表表紙・裏表紙が真ん中の位置にくるように、逆に折り返す方法も行われている。この方法でも本の背に針金の先端が頭をだすので、これまたミシンによる逆中とじもあり、この場合も背に出てくる糸の先端を表紙くるみして隠してしまう。主に中とじ絵本の製本に行われている。 メーカー (株)尾土谷製作所、(株)スガ