ぎょくづけ (玉付け)
ぎょくづけ(玉付け) 手付け金箔。金付けの伝統的な方法。以下、㈱星共社小山工場長による解説を記す。金付本を下固めのときに駒締めをかけて強く圧縮しておく。一駒ごとに三方断ちした本を何駒か一本に積合わせて天金用の角板にのせ四本柱器で圧搾した太めの金輪で締めとる。サンドペーパーの粗いものから細かいもので三段階にていねいに磨く。このとき磨き方によって後の金の仕上げの光沢が違ってくる。それから下色(金茶、赤色等)を引き、乾いてから綺麗に抜いてゴミ等のないようにする(掃除機でとる)。次に、玉(ぎょく)は刷毛にてムラなくひき、その上に金箔をのせ十分乾くまで置き、加熱した金コロにて強く焼付け、光沢を出す。最近の紙は、サイズ(インキ止め)を紙をすくときに入れず後から塗っているため、紙の断面に玉を塗ると紙と紙がくっついて剥がれないものもある。