製本用語集

間紙、合紙(あいし、あいがみ)interleaving paper/slip sheet/smut sheet/set orr sheet

太めの糸で固く織って着色した布クロス。丈夫だが箔押しに多少の難点はある。箔押し金版(凸版)の字面を深めに彫ることによって、マージナルゾーンに余分な箔付きを避ける。

  1. 印刷からデリバリーされる棒積みの際に、100枚単位、1000枚単位等、区切りのいいところで入れられる。
  2. 印刷のさい裏移りや汚れを防ぐため印刷済みの紙葉の間に一通しごとに入れる紙。
  3. 印刷インキが十分乾燥しないうちに製本作業を進める場合に間にはさむ紙。
  4. 金券、限定本等の刷本を受け入れるさい員数機で刷本の枚数を確認する。員数機が一定枚数ごとに間紙を入れる。
  5. 面付けの多い印刷物を断裁するさい、全判のうちに員数を行い、一定枚数(一般に100枚)の区切りごとに間紙を入れる。小断ち後に員数を省くためである。
  6. カレンダー等のリング製本では、本文は四方化粧断ちしてから穴明けやリング通し等の工程を行うが、そのとき一冊ずつ取りやすいように丁合の際に後ろに色紙を入れて目安とする。

    1.~6.の間紙は製本途中で不要になるが、完成本の中に間紙が生かされるものもある。
  7. 見返しに和紙を用いている場合の「あそび紙」も一種の間紙である。
  8. ブロックメモの製本では一定枚数の白紙・刷本の間に色紙等、調子の異なる紙が間紙として入れられる。間紙が一冊ずつのブロックメモの表紙になる。

なお、「あいし」は合紙とも間紙とも書かれるが、「合紙」は「ごうし」とも読め、意味が異なってくるので、ここでは「間紙」に揃えた。