江戸時代の小説本や童話ものに「草双紙」とよばれる一連の出版物があるが、その中で大人の読み物が滑稽本の黄表紙だった。表紙は黄色。絵外題(えげだい)を貼り、1巻を5葉と決め、本文には毎葉必ず挿絵がある。安永4年(1755)の「金々先生栄華の夢」(鱗形屋版の黄表紙)が最も有名。