大正15年(1926)11月に定価一円を売りものにして大量生産した予約出版の叢書(そうしょ)類。とくに改造社『現代日本文学全集』(全25巻、各500ページ~600ページ)は、20万部出版した。他の大型出版も相次ぎ、「円本」という名が広まって昭和5年(1930)ごろまで続いた。