製本用語集

いんさつせいほんいっかんらいん (印刷製本一貫ライン)in-line book system

印刷機械と製本機械を直結して、印刷終了後の刷紙が折丁になり、そのまま製本工程にはいる。白紙が一貫ラインの中を抜けてくると、本としてできあがっている。世界で最初にこの形態をとったのは、キャメロンシステム。印刷はフレキソ印刷方式(ゴム版の活版印刷方式)だった。その後、ブック・オ・マチイク(BOM)がわが国でも欧米とほぼ同時期に実用化された。これはオフ輪(ミラー社)と無線とじライン(コルブス社)を直結したもので、並製本・アジロ上製本の本がつくられた。さらにウノマチックと無線とじライン、三菱重工業のオフ輪と無線とじラインという組み合わせで、印刷製本一貫ラインは徐々に増えてきている。現在、わが国では7ラインが稼働している。グラビア印刷と製本工程を一貫化したラインによる本も制作されようとしている。 伝票製本では、ビジネスフォーム印刷機がバースターコレーター等をインライン化している。これも印刷に始まり、製本した帳票になってデリバリーされてくるので印刷製本一貫ラインと言える。「オンデマンド印刷機」と呼ばれる製版工程をインライン化した一連のシステム(コンピューター・トゥ・プレス)はライン末尾に中とじ、または無線とじによる製本機構を組み込んでいる。