製本用語集

いちぶぬき (一部抜き)

製本を始める前に、表紙・扉・口絵・本文・見返し・カバー・売上カード・広告等、一冊を構成する刷り物から搬入された時点で1枚づつ抜き取ること。手順・目的はつぎのとおり。

  1. 入荷時の伝票と製本指定書の内容とを照合して記録として残す。
  2. 刷り本を断ち割りする前に1枚づつ抜き取って小断ちし、版面の寸法・断裁位置などに加え、小断ちし刷り物を各台毎に2枚づつ試し折りした物を一部抜き刷り本として保存する。
  3. 特殊な付き物(別丁)等は折り順序を確認しておく。
  4. 一部抜き折りしたものと、製本指定書の内容とを照合して、一部は別丁の折り見本に、残りの位置を束見本として製本する。
  5. 束見本は製函(箱)見本に流用する。