ホットメルト、ホットメルトせっちゃくざい(ホットメルト接着剤)hotmelt
昭和40年代から製本用として使用されている。接着スピードが非常に早いところから、雑誌・書籍等の無線とじ・アジロとじ、平とじ表紙くるみの高速化を進めてきた。
ホットメルトの接着システムの概念は次の通り。プレメルターであらかじめ低温溶解したホットメルト接着剤を糊タンク(アプリケーター)に供給し、適正な溶解(180℃で200℃を越すと劣化が始まり、接着力は低下する)温度に調整された状態で糊ローラーにより丁合本の背に押しつけられる。糊ローラーによりホットメルトが背に塗布され、丁合本の背に浸透して背固めしながら、ホットメルトの表層ではなお接着力を保っている間(オープンタイムという)に表紙は背に押しつけられ、そのあとプレス装置で表紙くるみを確実にする。ホットメルトは普通は1層だけ塗布されるが、2層(糊ローラー・糊タンクが2ステーションある)塗布するツーショットを行い、製本強度をあげるものもある。また、寒冷紗装置を付設して背に寒冷紗貼りも行い、そのあと表紙くるみして背のしっかりした無線とじをする製本所もある。
メーカー 旭化学合成(株)、石塚産業(株)、(株)コニシ、東京インキ(株)、東洋ペトロライト(株)、新田ゼラチン(株)、日東工業(株)、日本エヌエスシー(株)、ヒロダイン(株)、松本久夫商店(株)