製本用語集

ノーカーボン、ノンカーボンno carbon paper

カーボン紙を用いずに筆圧・印圧等により複写のとれる帳票類の用紙。感圧複写紙ともいう。上葉紙・下葉紙の組み合わせの2枚1組みのもの、上葉紙・中葉紙・下葉紙の3枚1組み、上葉紙と下葉紙の間に複数枚の中葉紙がはさまれる4枚以上1組みのものがあり、上葉紙の裏面にコーティングされた顕色剤と中葉紙表面の呈色剤が圧により反応して複写がとれる。中葉紙裏面は上葉紙裏面と同様の構造(顕色剤のカプセルがコーティングされている)。下葉紙表面は中葉紙表面と同様、呈色剤がコーティングされている。タイプライター、レーザープリンター、手書き等の筆圧が加わると、圧力によってカプセルが破壊されて顕色剤と呈色剤が反応し発色して複写がとれる。このほか単独で発色する用紙もある(セルフ、プレスブラック、ダイヤセルフ)。
メーカー 王子製紙(株)、神崎製紙(株)、大王製紙(株)、日本製紙(株)、富士写真フィルム(株)、三菱製紙(株)