製本用語集

ヤレwaste

損紙のこと。「破れ」の転訛(てんか)。製本工程でも出来本には使えないような汚損を出すことがありうる。とくに断裁は、刷本を一度に大量に処理するので、失敗すると常識的な予備紙の補充がつかなくなる心配がある。穴明け・ミシン入れは印刷面に加工するので失敗は最小限にとどめなければならない。紙折りでは折り機・破れ・汚れなどのほか、折り直しのきかないアジロ折りは見当不良は許されない。丁合機や折り機等で引っ張り傷がついてしまうマット調の紙も、ヤレをだしやすい。出版社・印刷会社が普通見込んでいる損紙率は3%という。予備としての「余り丁」とは意味がちがう。