製本用語集

おちょこ (お猪口)

  1. 上製本、丸背で、背固めが弱いため背がへこんだ状態になる。「おちょこ」という。「逆バッケ」「さかバッケ」ともいう。
  2. 断裁不良。切り口(コバ)が全面に膨らんだ状態を「カブリ」というのに対し、奥にえぐられた状態を「オチョコ」という。断裁刃の切れ味が鈍くなったり、刃先の角度や締め圧が紙質に適さない場合に発生する。
  3. 紙の伸縮により紙積みの姿がおちょこのようになる。紙の中央に比較して周囲の水分が少ないときに生じる紙の暴れた形。