古本の買い取りもキャッシュレスに
選べる決済サービス「マルチバリューチャージサービス」採用
ブックオフは、ヤマトシステム開発が提供している、利用者が希望するキャッシュレス決済サービスで料金を受け取れる「マルチバリューチャージサービス」を導入し、11月より一部の店舗(全国125店舗)で提供を開始した。
「マルチバリューチャージサービス」とは、企業から利用者へ支払いする際、企業側が利用者の希望するキャッシュレス決済サービスへチャージするサービス。同サービスを利用することで利用者はブックオフの店頭買取金額を「Kyash」を始めとする様々なブランドプリペイドや、電子マネーギフトで受け取れるようになる。
利用者は、キャッシュレスで買取金の受け取りで、査定完了まで店内で待機する必要がない。店舗側も持ち込み品を受け取った後は、即時査定の必要がなくなり、状況に応じた人員配置が可能となるなど、利用者の利便性と満足度向上、店舗の業務効率化が実現する。
「Kyash」は、アプリをダウンロードすると、すぐに「Kyash Visa カード」が発行される。受け取った残高はVisaオンライン加盟店で利用でき、送金も可能。リアルカードを利用する場合、コンビニやスーパーなどの実店舗でも買い物ができる。Google Payにも対応しており、国内約92万台(2019年6月現在)のQUICPay対応店舗で非接触決済もできる。
これまでキャッシュレス決済といえば、来店顧客が店側へ支払う仕組みとして注目されてきた。しかし、現在は、個人消費者であっても販売する側に立つことがある。特に“古本業”からビジネスを発展させてきたブックオフの場合、古本などのメディアを販売するために訪れる来店顧客が多い。こうした店頭取引においても、一般的な買い物と同様のスマートなやり取りが可能となることで、キャッシュレス化はさらに進むことが考えられる。