drupa2020 6月16日~26日開催

勢力図が変わる世界の印刷機材展

 世界最大の印刷機材展「drupa 2020」が来年6月16日から26日までドイツ・デュッセルドルフで開催される。drupa 2020は、印刷、包装、機能性印刷、3D印刷、次世代技術、産業用印刷の6分野に焦点があてられる。
 世界の印刷機材展は、drupa、英国のIPEX、米国のPRINT、日本のIGASを国際印刷機材展と位置付けて開催してきた。しかし、リーマンショックやデジタル化の影響を受けて国際印刷機材展は失速した。英国のIPEXは機材展の出展社が集まらずセミナーだけのイベントとなった。米国のPRINTも規模が大幅に縮小された。
 今年、米国ではPRINTに替わる国際印刷機材展として10月22日から27日までダラスで「プリンティングユナイテッド」が開催された。昨年まで「SGIA」として大判プリントやガーメントプリント、グッズプリントに関するデジタルプリンタや関連資機材が集積される米国最大級の見本市で、PRINTの出展社の多くが参加した。
 既存の国際機材展が縮小しているのに対して中国やアジア地区は経済発展を背景に規模を拡大し、来場者を増やしている。特に中国は上海、北京で国際印刷機材展を毎年開催し、出展社1,000社、来場者20万人を超える。drupaの主催会社であるメッセ・デュッセルドルフは国際包装・印刷機材展をバンコク、ジャカルタ、フィリピンで開催し、アジア重視を打ち出している。中国の国際印刷機材展における地位が高まり、上海、北京で開催される国際印刷機材展の来場者は常時20万人を超え、アジアの中心的存在となってきた。
 なお2020年はdrupa2020のほかに、同じメッセデュッセルドルフで5月7日から13日まで国際加工・包装展「Interpac」、ジャカルタでインドネシア国際印刷産業展「INDOPRINT」が開催される。

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