7割の企業が「テレワークを実施している」
「テレワーク時のセキュリティに不安がある」は59.6%と高水準
ヌーラボは、プロジェクト管理ツール「Backlog」ユーザーを主な対象とした「テレワーク時のセキュリティ対策に関する調査」を実施した。
同調査では、総務省と関係府省、東京都が中心となって推進している「テレワーク」に関連し、職場のテレワークへの向き合い方や、テレワーク時のセキュリティ対策が十分だと思うかなどを尋ねた。
結果、職場のテレワーク状況について、「テレワークを実施している・あるいは試験的に実施している」と回答した割合は、回答者全体の72.2%に及んだ。
この結果は、アンケートの主な対象者が、オンラインでの情報共有を容易にする「Backlog」ユーザーであり、職場が対面での情報共有を必須としていない場合が多いため、高い数値が出やすいと考えられる。
一方、「テレワーク時のセキュリティに不安がある・少し不安がある」との回答も、59.6%と高い割合でいることが分かった。
また、「職場・個人のセキュリティ対策に問題はあるか」という設問で、「問題がある・少し問題がある」と回答した割合は、「職場」が50.5%と過半数が不安を覚えており、「個人」では36.6%と、差が認められた。
さらに、テレワーク時のセキュリティにどのような不安があるのかを具体的に尋ねた設問の回答から、職場は「意識向上」、「ルール整備」などが期待される一方、「利便性の確保」も重要なテーマであるとの回答結果となった。
働き方の多様性の拡がりや、総務省などが働きかける試みにより、これまで以上に推進されていくと考えられる「テレワーク」。実践を図る職場も増えていく中、実際に働く社員が「置いてけぼり」な状態にならないよう、企業側は研修やルール整備も同時に進める必要があるだろう。