業界の動き【2019年10月】
第53回造本装幀コンクール開催 ◆書協、日印産連
日本書籍出版協会、日本印刷産業連合会主催の第53回造本装幀コンクールの表彰式が9月10日、東京都千代田区の日比谷図書文化館コンベンションホールで開催された。文部科学大臣賞にはNUMABOOKS『僕らのネクロマンシー』(藤田裕実、NISSHA、NISSHA、渋谷文泉閣)が、経済産業大臣賞にTOTO文化推進グループ・TOTO出版『ちのかたち 建築的思考のプロトタイプとその応用』(刈谷悠三+角田奈央/neucitora、図書印刷、図書印刷)が、東京都知事賞にえほんやるすばんばんするかいしゃ『Close Your Ears』(サイトヲヒデユキ、中野活版印刷店、㈲美篶堂)が選ばれた。( )内は装幀、印刷、製本。同コンクールは、直近1年間に発行された書籍を対象に実施される。
東京2020大会へ向け輸送テスト ◆東京2020大会対策
「東京 2020オリンピック・パラリンピック競技大会輸送連絡調整会議」は交通マネジメント推進に向けて7月24日、26日の両日に輸送テストを実施し、東京圏や重要取り組み地区の企業へ交通混雑緩和を呼びかけたほか、高速道路の入り口閉鎖による本線流入調整や信号機の調整で環七内側への流入を抑制した。その結果、首都高で交通量が前年比同月同週同曜日比約7%減少し、一般道路で同約4%減少した。また、首都高の流動確保を図るために実施する追加施策では、利用車の夜間シフトを目的に、夜間半額割引を導入するとともに、昼間の料金を1,000円上乗せする。料金施策は2020年7月20日から8月9日、8月25日から9月6日の間で実施される。
東京都功労者表彰に浅野健氏 ◆東京都功労者表彰
令和元年度東京都名誉都民顕彰及び東京都功労者の受賞者がこのほど発表された。印刷業界からは東京都印刷工業組合元理事長の浅野健氏が産業振興功労で受賞した。東京都功労者の表彰式は10月1日、東京都新宿区の東京都議会議事堂・都民ホールで開かれた。
MUDコンペ作品の募集を開始 ◆全印工連
全日本印刷工業組合連合会は9月2日から、第13回メディアユニバーサルデザインコンペティションの作品募集を開始する。締切りは11月29日まで。今回も高齢者・障がい者や子ども、外国人などに対して、見やすさ・伝わりやすさに配慮したアイデアに富んだ作品を募集する。募集部門はグラフィックテクニック(DTP)、商品企画、製本、加工技術の3部門。自社制作の成果物としてすでに流通している製品も応募可能。応募は一般の部と、大学・短大・専門学校・高校在籍の学生・生徒の学生の部の2つ。応募方法は作品1点とデータ1点を出品申込書と共に送付する。
技能五輪国際大会で敢闘賞 ◆凸版印刷
第45回技能五輪国際大会(ロシア連邦・カザン大会)が8月22日から26日まで、ロシア連邦・カザンで開催された。印刷職種で日本代表として参加した湯地龍也選手(トッパンコミュニケーションプロダクツ)は、6位で敢闘賞を受賞した。金賞はオーストリアのChristof Babinger氏とロシアのElizaveta Stepanova氏。今大会の印刷職種には、日本をはじめ、ロシア、オーストリア、フランス、スイス、ベルギー、インド、フィンランド、香港、ブラジル、ドイツ、エストニア、アメリカ、カザフスタン、中国の15の国と地域が参加した。