企業の動き【2019年06月】

「Nyala」が4年連続売上1位に ◆swissQprint

ジュネーブの市場調査会社Infosource社の発表によると、swissQprint社の大判プリンター「Nyala」が、60インチ(約152.4㎝)以上、価格帯13万~50万ユーロのフラットベッド/ハイブリッドプリンターカテゴリーにおいて、2018年の販売数第1位となった。該当するカテゴリーで2018年に最も販売されたプリンターであると共に、4年連続でヨーロッパの売上ランキング1位となった。「Nyala」を選択した理由として、多くのユーザーが第一に挙げるのは、多彩な用途に使用可能な点。「Nyala」は、モジュール設計と幅広いオプションにより、ユーザーのニーズに合わせて構成できる。

コミックスの小ロット製造を開始 ◆図書印刷

日本文芸社と図書印刷は、小ロット重版の対応を開始した。長編作品やシリーズ作品などのコミックスを適正生産することで書店や読者に全巻が揃った状態で安定的に届けていきたいという想いから、業界に先駆けて小ロット製造を採用するに至った。同製造には、図書印刷がサービスを開始したDSR(デジタルショートラン)を採用している。DSRは、図書印刷が2018年10月に開始した小ロット領域でのワンストップサービス。

「HP Stitchプリンター」を発表 ◆HP社

HP社は、高速で正確なカラーマッチングに加え、効率的で印刷プロセスの簡素化を実現するデジタルテキスタイルプリンター「HP Stitch Sプリンター(エイチピースティッチ)」シリーズを発表した。新製品は「HP Stitch S300プリンター(64インチ)」、「HP Stitch S500プリンター(64インチ)」、「HP Stitch S1000プリンター(126インチ)」の3機種。「HP Stitch S300 プリンター」は、ユーザーによる交換可能なプリントヘッドを初搭載することで、製品のダウンタイムとサービス費用を削減する。「HP Stitch S500 プリンター」は、昇華後の色を予測・再現することで、プロダクション環境でメディアの無駄を削減する。

リソグラフの新シリーズ登場 ◆理想科学工業

理想科学工業は、デジタル印刷機「リソグラフ」の新シリーズとして「RISOGRAPH(リソグラフ)SFⅡ」を、7月8日から発売する。「リソグラフSFⅡシリーズ」は、「SFシリーズ」のスタンダードモデルの後継機種で、上位モデルのみに搭載されていた機能を、広く市場に普及するスタンダードモデルに展開。新たに搭載した「紙メモリープリント機能」「合紙仕分け機能」「重送検知機能」は、特に学校や官公庁における多枚数印刷の効率化に貢献し、利便性を向上する。

令和対応筆文字3書体を無償提供 ◆モトヤ

モトヤは、新元号「令和」を発表した記者会見で掲げられた墨書「令」の字形に対応した「新楷書3/5」「大楷5」の3書体を、無償で提供すると発表した。同フォントでは「令」の下部分は「マ」の形状だが、「令和」発表の場で示された墨書では、明朝体と同じ形状になっていた。同じ形状の楷書体を求める声に応えて提供することとなった。

VPN接続サービスの提供を開始 ◆D富士ゼロックス

富士ゼロックスは、安心で快適なオフィスネットワーク構築・運用を支援する中小規模事業所向けアウトソーシングサービス「beatビート/activeアクティブサービス」のクラウド接続機能を拡充する「beatクラウド接続サービス」の提供を開始した。「beatクラウド接続サービス」は、「beat/activeサービス」の新オプションサービスで、社内ネットワークとクラウドサービスをVPN接続し、セキュアなクラウド利用環境の構築・運用を実現する。

エキスパート・ローダー10台突破 ◆日本アグフア・ゲバルト

日本アグフア・ゲバルトが昨年7月26日から提供している、CTP業務の省力化を図る「AvalonN8」の専用パレットローディングシステム「Expert Loader(エキスパート・ローダー)」の販売台数が約半年で10台を突破した。エキスパート・ローダーは、1,200枚積みのパレットからCTPプレートを直接ロードすることが可能で、今まで頻繁に複数名で行なっていたプレート梱包の開梱・装填の作業を不要とし、長時間のCTP無人運転を実現する。

地球環境大賞で大賞受賞 ◆DNP

大日本印刷は、フジサンケイグループが主催する第28回「地球環境大賞」において、「DNP多機能断熱ボックス」が大賞を受賞した。受賞に伴い4月22日、明治記念館で秋篠宮同妃両殿下臨席のもと表彰式が行われた。「DNP多機能断熱ボックス」は、酸素などの気体を通しにくい「ハイバリアフィルム」を活用した真空断熱パネルを使用。これにより従来の断熱材よりも高い断熱性を実現し、電源を必要とせずに定温での長距離輸送を可能としている。また、独自に開発したシミュレーションソフトによって、運ぶ距離や内容物に合わせて、保冷剤の量を最適化することができるため、一定の温度を長時間保ちながら輸送することができる。

ラベル用ブルーインクを開発 ◆SCREEN GA

SCREENグラフィックソリューションズはこのほど、ラベル用デジタル印刷機のハイエンドモデル「Truepress Jet L350UV+」に新たに搭載するブルーインクを開発した。2019年6月から全世界に向けて販売を開始する。独自のノウハウにより、青系色の色域を最大限まで拡大することに成功。従来のC、M、Y、K、ホワイトに加えてブルーインクに対応することで、プロセスカラーだけでは色再現が困難であった青系色のコーポレートカラーを忠実に再現できるようになる。

メール便対応発送箱/袋を発売 ◆山櫻

山櫻は、メール便対応の発送資材に関する新製品2種の発売を開始した。新製品は、発送物に合わせて箱と袋から選ぶことができ、開封しやすいように工夫されており、箱にはミシン目、袋にはテープがついている。大切な商品や販促物を発送する際に便利で、発送箱はFSC認証製品となっている。「発送箱A4用」は、段ボールを使用しているため強度があり、CDなど傷をつけたくないものの発送に適している。「発送袋A4用」は、マチがあるので、カタログなど厚みのある発送物に適しており、10枚単位で注文することができる。

製造DXソリューションを提供 ◆凸版印刷

凸版印刷は、業種・業界を限定せず、多品種少量生産の複雑な製造工程のデジタル化にも対応したトッパン製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」の提供を開始した。ナビネクトは、凸版印刷の自社製造拠点で長年行われてきたデジタル化の中で生み出された数々のシステム・ノウハウを活用し、製造工程のデジタル化による生産性向上、品質向上、作業効率化を実現する。

MyBO+」のサービスを紹介 ◆帆風

帆風は、アジアで初めて導入したハイデルベルグ社製3Dプリンター「オムニファイア250」を活用したオリジナルボール作成サービス「MyBO+」について会見を行った。「オムニファイア250」が設置されているのは、東京都千代田区の竹橋プリンティングセンター。「オムニファイア250」は、直径30㎝までの球体・円筒形の周径に360°プリントが可能。球体に直接プリントでき、色はCMYKと白インクを搭載している。

スイスメーカーの国内総代理店に ◆トヨテック

トヨテックは、今年の4月から、スイスのPhotobook Technology PBT Sagl社の国内総代理店となった。Photobook Technology PBT Sagl社は、全自動タイプのアルバム製作関連機器を製造するスイスのメーカー。これまで国内総代理店は、ビィエロジャパンが行ってきたが、移行に伴い、今後はPhotobook Technology社製のマシンの販売・サービスに関する業務のすべてをトヨテックが行うことになる。

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