業界の動き【2019年06月】
期間限定で抄紙機再稼働 ◆北越コーポレーション
北越コーポレーションは3月末に停止した新潟工場6号抄紙機を、5月、6月の2ヵ月限定で再稼働している。同社は国内印刷用紙の需要減少に対応し、印刷用紙の生産体制の再構築を図るため、今年3月末日で新潟工場6号抄紙機を停機した。しかし、現状は、国内製紙メーカーの印刷用紙の供給能力削減に加え、昨年来の自然災害や諸事情により、国内印刷用紙の供給量が極端に不足している。こうした状況に対応し、国内製紙メーカーとして供給責任の一端を果たすべく、主に他の国内製紙メーカーへのOEM供給を目的として、5月、6月の期間に限定し、新潟工場6号抄紙機の再稼働に至った。
「印刷と私」の作品を募集 ◆日印産連
日本印刷産業連合会グリーンプリンティング認定事務局は、9月に表彰式を開催する「第3回『印刷と私』エッセイ・作文コンテスト」の作品を募集している。審査には、グリーンプリンティングのPR大使でもある放送作家の小山薫堂氏を審査委員長に迎え、「一般の部」と「小学生の部」ごとに受賞作品を決定する。作品テーマは「印刷と私」で、小山薫堂最優秀賞受賞者は、各部門から1編選出される。賞金として一般の部では10万円、小学生の部では3万円が授与される。募集期間は7月10日まで。問合先:03-3553-6123
「中小企業白書2019」を発表 ◆中小企業庁
中小企業庁は、「中小企業白書2019」を発表した。同書は、令和時代を迎えるに当たって求められる、経営者の円滑な世代交代や、経済・社会構造の変化に合わせた自己変革の取組について、豊富な事例を交えながら分析している。中小企業にとって、人口減少、少子高齢化が最大の課題となる中、経営者の世代交代と中小企業に期待される自己変革に焦点を当てている。
SXSW2019で大喜利印刷を披露 ◆全日本印刷工業組合連合会
全日本印刷工業組合連合会産業戦略デザイン室が広報戦略の一環で立ち上げたクリエイティブユニット「CMYK」は、3月8日から17日まで、テキサス州オースティンで開催された「サウス・バイ・サウスウエスト2019(SXSW2019)」において、経済産業省主導で3月9日から3月11日まで設営された日本館「THE NEW JAPAN ISLANDS」に、大喜利印刷で制作したプロダクトを出品した。これを受けて臼田真人会長、滝澤光正産業戦略デザイン室委員長をはじめ、CMYKの有志が渡米し、会場で日本の中小印刷業界のポテンシャルの高さと、印刷の可能性を示した。