消費者向け電子商取引18兆円に
フリマアプリは6,000億円超に成長
経済産業省が5月16日に発表した『平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)』によると、平成30年の日本国内のB to C-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、18.0兆円(前年16.5兆円、前年比8.96%増)に拡大した。平成30年の日本国内のB to B-EC(企業間電子商取引)市場規模は344.2兆円(前年318.2兆円、前年比8.1%増)に成長している。
また、EC化率※は、B to C-ECで6.22%(前年比0.43ポイント増)、B to B-ECで30.2%(前年比0.8ポイント増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展している。B to C-EC市場規模を分野別にみると、対前年伸び率は物販系分野が8.12%(前年度:7.45%)、サービス系分野が11.59%(前年度:11.3%)となっており、これらの分野が成長市場であることが窺える。
経済産業省は、近年、ECチャネルの一つとして個人間EC(C to C-EC)が急速に拡大していることを踏まえ、平成28年から、C to C -EC市場規模推計を実施している。C to C-ECの類型の一つであるフリマアプリの市場規模は6,392億円(前年4,835億円、前年比32.2%増)に急増しており、フリマアプリが初めて登場した2012年から僅か6年で巨大市場が形成されたことになる。
平成30年の日本・米国・中国の3ヵ国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加した。特に、中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は1兆5,345億円(前年比18.2%増)、米国事業者からの越境EC購入額は1兆7,278億円(前年比18.5%増)であり、中国消費者による越境EC購入額の拡大が目立っている。
※EC化率とは、全ての商取引金額(商取引市場規模)に対する、電子商取引市場規模の割合。