日本の人口は8年連続減の1億2,644万3千人
都心に人口流入、40道府県で減少
総務省統計局は、人口推計(平成30年10月時点)を発表した。それによると総人口は1億2,644万3千人で前年に比べて26万3千人減少(0.21%)となり、8年連続で減少した。日本人の人口は前年比43万人(0.35%)減となり、人口減少に歯止めが掛からない。
年代別推移では、15歳未満人口は1,541万5千人(前年比17万8千人減)で、割合は12.2%で過去最低だった。15歳~64歳は7,545万1千人(前年比51万2千人減、割合は59.7%で、1950年以降過去最低となっている。
一方、65歳以上人口は、3,557万8千人(前年比42万6千人増)で、割合は28.1%となり過去最高だった。70歳以上人口は2,621万人(前年比97万9千人増)で割合は2割を超える(20.7%)。75歳以上の人口も1,797万5千人おり(前年比49万3千人増)、65歳以上が人口の半数以上を占める。
出生と死亡による人口の増減では、12年連続で自然減少し、減少幅は拡大。一方、社会増減については、6年連続で増加した。日本人・外国人で分けてみると、日本人は2年ぶりに社会減少したが、外国人は6年連続で増加し、増加幅も拡大している。都道府県別の人口推移では、7都県で増加し、東京都が0.72%と最も高い。次いで沖縄県が0.31%、埼玉県が0.28%など。人口増加率は、前年に比べ沖縄県及び神奈川県で拡大した。人口が増加した7都県のうち、沖縄県のみが自然増加・社会増加で、他の6都県は自然減少・社会増加だった。一方、減少した地域は40道府県となり、秋田県(-1.47%)、青森県(-1.22%)など6県で人口減少率が1%を超えた。人口が減少した40道府県は全て自然減少で、うち8府県で社会増加、他の32道県で社会減少となった。人口減少に歯止めが掛からず、さらに都心部や限られた地域へ人口が集中していることが明らかとなった。