業界の動き【2019年03月】

日本から8作品が入賞 ◆全日シール協組

全日本シール印刷協同組合連合会は、「第30回世界ラベルコンテスト」で7社8作品が入賞したことを発表した。受賞したのは最優秀賞4作品、審査員特別賞4作品の計8作品。同コンテスト審査会は、2018年9月25日、北米・イリノイ州ローズモントで開催された。審査には世界から、日本の団体であるJFLPをはじめ、FINA(欧州)、TLMI(北米)、LATMA(豪州)、SALMA(ニュージーランド)、PEIAC(中国)のシールラベル印刷6団体で行われた。審査は6名の審査員が「サンプル配布と説明」「各審査員からのコメントや指摘」を経て、「審査員全員の合意」により受賞作品を選出した。なお、印刷方式毎に発表の「ベストオブザベスト」賞については、今年9月下旬に発表される予定。

仕事におけるAI活用学ぶ ◆GC東京

東京グラフィックコミュニケーションズ工業組合(GC東京)の教育研修委員会主催、リコージャパン協力によるInDesign研修が、2月13日、文化産業信用組合で行われた。講師には、Thatsの森裕司氏を招き「その作業Adobe Sensei(AI)にまかせちゃおう-Adobe Creative Cloudを活用した“今どきの使い方”を学ぼう!―」をテーマに、Adobe Creative Cloudの活用メリットや、Adobe Sensei活用ノウハウを学んだ。冒頭、主催者挨拶でGC東京・田村壽孝理事長は、「普段は経営者向けの研修が多いのですが、今回は現役のオペレーターやデザイナーの方々に、是非、お話をお聞きして頂ければと企画しました。大変、著名な方で、有意義なお話をお聞きできると思います。ぜひ、日常の仕事に活かして頂ければと思います」と語った。

MUDコンペティションで表彰式 ◆全印工連

全日本印刷工業組合連合会は、2月7日、東京都豊島区サンシャインシティのワールドポイントマートで「第12回メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」の表彰式を開催した。冒頭、主催者代表として挨拶にたった臼田真人会長は「製造業の中で企業数がトップ3に入る印刷業は、自覚を持ってコンプライアンスを順守しなければいけない。今後もMUDについて深掘りしながら進めていく」と語った。経済産業大臣賞は、一般の部では大阪シーリング印刷㈱の中原聡美氏含む8人による「視覚障がい者への声のかけ方 学習セット」が、学生の部では岡山県立大学の田上明莉さんの「知ろう、感染症のこと」が受賞した。そのほか、一般の部・学生部のあわせ、優秀賞、佳作を受賞した20作品が表彰された。経済産業大臣賞は、一般の部で大阪シーリング印刷の社員、学生の部で岡山県立大学の学生が受賞。優秀賞は一般の部で大阪シーリング印刷、スタジオーネ63、朝日印刷の社員、学生部で大阪市立デザイン教育研究所の学生が受賞した。

3Dプリンタ関連調査を発表 ◆パテント・リザルト

パテント・リザルトは、日本の特許庁に出願された「3Dプリンタ関連特許」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて、参入企業に関する調査結果をまとめている。レポートの結果によると、「総合力ランキング」では、1位が米国の3D SYSTEMS、2位がパナソニック、3位がイスラエルのSTRATASYSとなった。なお、リコーが前回調査よりも大きく順位を上げて4位につけている。トップの3D SYSTEMSは、長年、首位を維持している企業。同社の注目度の高い特許として「少ない数の異なる着色材料のみを使用してフルカラーの表面彩色ができるなど、3Dカラー印刷に関する技術」や「3Dプリンタの保守点検装置」に関する技術などがある。2位のパナソニックは、前回調査時の3位から1ランク上昇。注目度の高い特許は、「緻密で精度の高い造形品を容易かつ効率的に得られるようにする技術」や、「形状にかかわらず、製造物の表面を低コストで滑らかに仕上げる技術」などがある。3位のSTARATASYSも、前回の6位から上昇。4位のリコーは、前回調査時の183位から大きく躍進した。

セミナー&工場見学会を沖縄で ◆日本WPA

日本WPAは、2月15日、沖縄県の新規加入会員を記念して「日本WPAセミナー&工場見学会in沖縄」を開催した。セミナー&工場見学会では、新たに会員となった株式会社近代美術(沖縄県島尻郡南風原町)の生産本部である糸満工場を訪問した。工場では、水なし印刷のKOMORI菊全8色両面機LITHRONE40SPのほか、UV5色印刷機やCTPワークフロー、カラーオンデマンド印刷、オフ輪印刷機や製本ラインまで、一気通貫の生産システムを見学。近代美術糸満工場見学会には、日本WPAの田畠久義会長、奥継雄副会長、小川勇造事務局長、日本WPA会員のほか、東レの松本俊光印写システム販売部長、安田和宏課長、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズの前田弘毅九州支店長らも参加した。工場では、近代美術の大城恵美社長はじめ、吉村直浩取締役副社長、嘉数良光常務取締役、玉城康次取締役総務・DTP部、大城進生産本部工場長が一行を出迎えた。