コミケの開催が3展示棟で、日程は4日間に延長
経費増加の対応策、混雑への安全対策で一般参加者も有料に
動向が注目されている世界最大の同人誌即売会コミックマーケットを主催するコミックマーケット準備会は、2019年夏開催のコミックマーケット96(C96)と、2019年冬開催のコミックマーケット97(C97)の開催概要をコミックマーケット公式HPで発表している。
日程は、C96が8月9日(金)~12日(月)、C97が12月28日(土)~31日(火)、東京国際展示場の西展示棟、南展示棟、青海展示棟の3展示場で開催される。
例年、コミックマーケットでは東京国際展示場の東展示棟および西展示棟を使用しているが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う東京ビッグサイトの利用制約期間においては、東展示棟が使用できないため新しく南展示棟と青海展示棟を加えた3展示場で開催される。
青海展示棟は、2019年4月~2020年11月の設置期間を予定して開設。南展示棟は東京ビッグサイトの常設展示棟として同年7月に開設される。
上記3展示棟を利用しても、1日当たりの面積は従来の約75%に留まる。このため、サークルの当選率をできるだけ下げず多くのサークルが出展できるように、また、展示棟だけでなく待機場の利用も制限されることにより参加者混雑時の安全面への配慮が必要なため、コミックマーケット史上初の4日間での開催となる。
また、会場が有明と青海にまたがり、参加者が行き来することから、リストバンドによる参加者の識別を予定。カタログを購入しない一般参加者は、サークル通行証としてのリストバンドを購入する必要がある。準備会は、「有料化は、会場が狭くなりサークルや企業ブース、広告が減る一方で、会期が延び会場が増えることで経費が増加することへの対応策であり、予想される混雑に対する安全対策でもある」と説明している。