企業の動き【2019年02月】
MITの「ADAPT」へ参加 ◆ミマキエンジニアリング
ミマキエンジニアリングは、米・マサチューセッツ工科大学(MIT)が立ち上げる事業共同体「ADAPT(Additive and Digital Advanced Production Technologies)」に、創立メンバーとして参加する。「ADAPT」は、MITで製造/生産の研究室を率いるJohn Hart教授が指揮・監督する事業共同体で、先進的な付加製造業の産業支援を目的とし、3Dプリンター等のAM技術(additive manufacturing:材料を付加しながら造形する製法)を基礎とした次世代製造技術の研究と教育を行う。
「秀英体」のLINE用絵文字を発売 ◆大日本印刷
大日本印刷(DNP)は、DNPのオリジナル書体『秀英体』をLINEで使える絵文字に加工した“デコ文字(かなカナ/英数字)”タイプ6種を発売した。1種ごとの価格は税込120円。これにより、「LINE」を使う多くの人に秀英体の魅力を感じてもらうとともに、メッセージの内容に適した書体を自分で選ぶことの楽しさを伝えていく。『秀英体』は、DNPが明治時代から開発を続けているオリジナルの書体。優美でしなやかな線画を持ち、美しく読みやすい書体として多くの書籍や辞典に使われるなど、編集者、デザイナーから読者まで、幅広く親しまれてきた。DNPでは2005年から『秀英体』をよりオープンなデジタル環境で活用するためのリニューアル事業「平成の大改刻」に取り組んでおり、2009年からはDTP(Desk Top Publishing)環境のほか、電子書籍ビューアーやワープロソフト等にライセンスを提供するなど、利用範囲を広げている。
イノベーションセンターを新設 ◆ハイデルベルグ
ハイデルベルグは、新しいイノベーションセンターを、同社のウィスロッホ-ヴァルドルフにオープンした。新しいイノベーションセンターをオープンすることにより、印刷会社、そしてハイデルベルグ自身のデジタルトランスフォーメーションを加速させる。新しいイノベーションセンターは、印刷業界一の“コンピテンスセンター”であり、高度な技術を有するスタッフがミディアムサイズの印刷機を生産していた場所でデジタルに関する開発が行われる。売上の約5%、現在、約1億3,500万ユーロが投資されている。
大阪SPCを移転オープン ◆キンコーズ・ジャパン
キンコーズ・ジャパンは、1月21日に「大阪セキュアードプロダクションセンター(大阪SPC)」を移転オープンした。同社では、東名阪を中心に製造とセキュリティ強化に特化したセキュアードプロダクションセンターを展開している。今回、大阪SPCは移転による増床となり、従来のSPC機能増強に加え、専門サービスの新設・集約を行い、サービスの連携による「提案から製造までのワンストップサービス」提案強化を目指す。大阪SPCは、①大阪セキュアードプロダクションセンター、②大阪サイン&ディスプレイセンター、③関西クリエイティブデザインセンター、④マーケティングサービス部門集約、⑤淀屋橋店土佐堀センター、などの機能を持っている。
行政証明書交付端末を豊島区採用 ◆リコー
コーは、視覚障がい者向けに音声ガイダンスに対応したコンビニ交付用行政証明書交付端末を開発し、豊島区役所(東京都)が区民サービス向上の一環として全国で初めて採用された。これにより、2019年1月4日から、豊島区役所本庁舎、東部区民事務所および西部区民事務所で各種行政証明書の発行サービスを開始している。豊島区役所が採用したのは、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が提供するコンビニ交付サービスに対応した自治体向けの行政証明書交付端末。視覚に障がいのある人が利用する際は、備え付けのハンドセットから流れる音声ガイダンスに従いながらテンキーボタンで指定することで「行政サービスメニュー選択」「証明書選択」「マイナンバーカードのセット」「入金・証明書発行」といった操作が行える。そのため視覚に障がいのある人が自分で住民票の写しや印鑑登録証明書などの証明書を発行できる。また、操作用の15インチ大型フルカラータッチパネルは角度を動かせるため車椅子の人も座ったまま利用できる。