企業の動き【2018年12月】

「ヒラギノフォント」米韓台に提供 ◆SCREEN GA

SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、「ヒラギノフォント」をモリサワのWebフォントサービス「TypeSquare」で、米国、韓国、台湾の各現地サービスとして提供を開始した。SCREEN GAとモリサワは2014年2月、Webフォントで協業強化を発表し、モリサワが運営する「Type Square」で同月からヒラギノフォントの国内提供を開始。このたびのリリースに伴い、日本国内に加え、米国、韓国、台湾へと取扱地域が拡大されることになる。ヒラギノフォントは、クールでスマートな印象と読みやすさを兼ね備えたプロユースの本格派フォント。MacOSに搭載され、広告・出版、テロップ、高速道路標識など、様々なシーンで幅広く利用されており、Webフォントとしての活用も拡大している。

スマートファクトリー分野で協業開始 ◆キヤノン、東芝デジタル

キヤノンと、東芝デジタルソリューションズは、両社のイメージング技術とIoTを活用し、スマートファクトリーの分野で協業を開始した。今回の協業は、生産現場の生産性向上の実現に向けて、東芝デジタルソリューションズのものづくりIoTソリューションと、キヤノンが長年培ってきたイメージング技術を連携させ、現場の精緻な状況把握や高度な分析を可能にすることを目的に行われる。具体的には、11月から東芝デジタルソリューションズのICTソリューション「Meister シリーズTM」に、キヤノンの画像処理ソフト「Vision Edition」や異常監視・録画ソフト「Monitoring Edition」を連携。「Meister シリーズTM」で収集したIoTデータに、「Vision Edition」の画像処理で得た映像情報や「Monitoring Edition」で得た録画映像をひも付けて蓄積することで、「Meister シリーズTM」を通じて生産現場の稼働状況をより精緻かつ効率的に把握することが可能となる。

「ダンボール迷路トール」発売 ◆協和ダンボール

ダンボール専門メーカーの協和ダンボールは、小さな子どもだけでなく保護者など大人も一緒に楽しめるダンボール製の大型迷路キット「ダンボール迷路トール」を、自社直販サイト「CASE-BUY-CASE(ケース・バイ・ケース)」で発売している。従来品に寄せられた多くのユーザーの声を反映しており、軽くて丈夫なダンボール本来の特性を最大限に活かしながら使い勝手も実現。様々なシチュエーションで子どもと大人が一緒に遊べる楽しさを提供する。「ダンボール迷路トール」は、3タイプあり、価格は税込10万8,900円から。同社では、2012年に、設営スペースに合わせてマス数やレイアウトを調整できる組立式の仮設型迷路ユニット「ダンボール迷路(スタンダード)」を発売しており、これまで公共施設や商業施設、企業のイベント、地域の催事などに導入されてきた。

名刺単面も印刷できるプリンタ発売 ◆平和堂

平和堂は、名刺単面印刷も可能なページプリンタで、CardImpactシリーズの上位モデル「CardImpact 055」の販売を開始する。新製品は、これまでページプリンタでありながら名刺の単面印刷ができるプリンタが「CardImpact001」しかなかった中、ユーザーから寄せられていた名刺用紙100枚積載や封筒対応、スピード向上や耐久性の向上といったニーズを反映。沖データVINCIシリーズにアタッチメントをつけて、名刺単面の印刷を行うシステムとして開発した。今回、開発したアタッチメントは、VINCIプリンタ側の構造に手を加えることなく、沖データの封筒定着器の活用も加味している。なお、昨年6月末から発売してきたCardImpact001に関しては、現在、300台強が販売されている。

地域活性化に向けた連携協定を締結 ◆リコージャパン

リコージャパンは11月7日、大阪府と大阪府内の地域活性化に向けた包括連携協定を締結した。これにより、リコーグループによる地方創生に関連した連携協定の締結は、あわせて27件となる。包括連携協定の目的は、大阪府とリコージャパンがパートナーとして、対話を通じた密接な連携により、府民サービスの向上及び府域の成長・発展を図ること。目的を達成するため、①健康・働き方改革に関すること、②子ども・福祉に関すること、③地域活性化に関すること、④環境に関すること、⑤防災・防犯に関すること、⑥府政のPRに関すること、⑦その他本協定の目的に沿うこと、の7つの事項について連携し、協力する。

レーザー加工製品『き/ざ/む』が好評 ◆第一印刷所

新潟の第一印刷所は、10月18日と19日に開催した「にいがたBIZ EXPO2018」に出展し、レーザー加工を施した製品ラインナップ「き/ざ/む」を紹介して好評を得た。同社の「き/ざ/む」は、レーザー加工技術による製品ラインナップで、繊細な切り抜きを施すことで他とは違う印象を与えることができるのが特徴。特別なお客様への招待状やDM、ノベルティなど、一味違う販促アプローチに効果的な手法として提案している。また同展示会のブースでは、カレンダーやカード、しおりなどのペーパーアイテムだけでなく木製のアイテムも展示。来場者からは、「捨てられない」「インパクトがある」との反応が多く寄せられた。なお「き/ざ/む」製品は、同社が運営する店舗『情報工房DOC』でも紹介している。

2018年度グッドデザイン賞受賞 ◆ウイル・コーポレーション

ウイル・コーポレーションの「ごみゼロラベル®」は、日本デザイン振興会による「2018年度グッドデザイン賞」を受賞した。それに伴い、10月31日から11月4日まで、東京都港区の東京ミッドタウン各所で開催された受賞展に展示され、注目を集めた。同社のグッドデザイン賞の受賞は、2016年度の「糊もはさみもいらないペーパークラフト」に続くもので、この時の受賞を契機に、社会のニーズを的確にとらえた、より良い製品づくりを推進。今回の受賞は、その成果が実ったもの。

トークサロンで製本の世界伝える ◆図書印刷

図書印刷の製本コンシェルジュは、11月17日、江東区の篠原紙工で開催する本や紙加工についての知識を共有し深めあうイベント「4Fes! TALK×TALK」に参加し、その中で行われるトークサロン『本をめで隊スペシャル~紙を選ぶ~』に登壇した。同イベントは、篠原紙工4階の紙加工をテーマとする人向けに開かれた広場「Factory 4F」主催で行われた。図書印刷では、2010年から顧客の本づくりのリクエストに応えるプロフェッショナルとして“製本コンシェルジュ”の活動を開始。製本コンシェルジュは、顧客の要望やアイデアを受け、「美しさ」や「実用性」などを製本技術側面から工夫した設計を提案しており、その作品は、造本や装幀にたずさわる人々の成果を総合的に評価する造本装幀コンクールで多くの表彰を受けている。

フューチャーワークショップスタート ◆ハイデルベルグ

独・ハイデルベルグ社は、技術的、社会的な変化を形作ることを容易にするために、ウィスロッホ-ヴァルドルフの研修生たちのために、会社のデジタル化戦略を紹介するための「フューチャーワークショップ」をスタートした。1日目には、オーグメンテッド/バーチャルリアリティ(AR/VR)や、ユーティリティフィルムなどの最新のデジタル技術を活用した働き方がどのようなものであるかを熟知できる内容で行われた。フューチャーワークショップの導入について、ハイデルベルグ社CEOのライナー・フンツドルファー氏は、「私たちは、最先端のトレーニング方法に多くを投資しています。このためハイデルベルグにおけるデジタルトランスフォメーションをさらに進めるための最先端のデジタルテクノロジーに熟達し、動機づけられたダイナミックな従業員が必要です」と語った。なおハイデルベルグは、ハイテクキャンパスコンセプトの一部としてウィスロッホ-ヴァルドルフの開発と生産のキャパシティを提供している。

SGIAを3製品が受賞 ◆アグフア・グラフィックス

アグフア・グラフィックス社は、先進的かつ特色のある最新機器、ソフトウェア、消耗品に与えられる賞として認知されているthe Specialty Graphic Imaging Association(SGIA)において、4つのプロダクト・オブ・ザ・イヤーを獲得した。受賞内容は、『Roll to Roll UV/80インチ以上』部門のワイドフォーマットUVインクジェットプリンタ「Jeti Tauro 3300 LED」、『UVフラットベッド+ホワイト/¥2,200万-5,500万』部門と『UVフラットベッド/¥2,200万-5,500万』部門で受賞した「Jeti Mira」、『UVハイブリッド/¥1,100万-5,500万』部門で受賞した「Anapurna H3200i LED」の、3製品、4部門。受賞した3製品は、「Jeti Tauro 3300 LED」が、最高453㎡/時を誇り、ロールメディア、ボードメディアの両方に対応するハイエンド・ハイブリッドUVインクジェットプリンタ。「Jeti Mira MG2732 HS LED」は、Jetiシリーズで評価の高い生産性と堅牢さを備えたフラットベッド・インクジェットプリンタ。「Anapurna H3200i LED」は、3.2mのハイブリット型UVインクジェットプリンタで、ボード&ロールメディアに対応する。

カラーIDカードプリンタ発売 ◆NBSカード

カード発行機を販売しているNBSカードは、デスクトップ型カラーIDカードプリンタ「Javelin DNA Pro」を、あいホールディングス傘下のグループ各社を通じて販売開始した。新製品の「Javelin DNA Pro」は、「コストパフォーマンスに優れたカラーIDカードプリンタ」をコンセプトに開発されており、高速でかつ磁気情報の書き込みやICカードにも対応する。NBSカードが蓄積しているカード発行システムのノウハウを取り入れており、欲しい時にいつでも簡単で低コストにカード作成ができる。

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