システムの効率化・アップグレード化に期待感
つづく新興国市場の拡大
キーポイントインテリジェンスによる「プロダクションデジタル印刷/POD市場コンファレンス2018」が、11月14日、東京コンファレンスセンター・品川で開催され、世界のプロダクションデジタル印刷市場についての最新の情報が報告された。
それによると、PODのシステム出荷台数の推移は、2017年は前年比でライトプロダクション(1月当り最大生産枚数 101~300k)と、マックスプロダクション(同 10M以上)は増加し、ミッドプロダクション(同 301~999k)、ハイプロダクション(同 1.0~1.89M)、ヘビープロダクション(同 1.9~10M)は減少した。
一方、2017年から2022年にかけての市場予測では、印刷の効率化や、ライトプロダクション導入先のアップグレード化といったニーズを背景に、ミッドプロダクションが盛り返すと見込んでいる。
全体としては、各システムともカラー機とモノクロ機では動きが異なり、カラー機は増加し、モノクロ機は減少している。さらに新興国での出荷台数は伸びており、今後も期待できるとしている。
なお、カテゴリー別にみた2017年のシステムの導入シェアについても報告。それによるとライトプロダクション市場は、1位が富士ゼロックス(ゼロックス)、2位リコー、3位コニカミノルタだった。ミッドプロダクションは、1位キヤノン、2位は富士ゼロックス(ゼロックス)とリコーが同率。ハイプロダクションは、1位がリコーで大差をつけての首位となり、次いで富士ゼロックス(ゼロックス)とキヤノンが同率3位。
ヘビープロダクションは、1位HP、2位が富士ゼロックス(ゼロックス)、3位キヤノンだが、市場の多様性が進んでいると分析。マックスプロダクションは、1位がキヤノン、2位リコー、3位にSCREENが入っている。