業界の動き【2018年10月】

グリーン購入ガイドにGP制度採用 ◆日印産連

本印刷産業連合会が推進するグリーンプリンティング認定制度が、今年4月に改訂された「東京都グリーン購入ガイド」の水準2に採用され、スタートしている。「東京都グリーン購入ガイド」は、東京都グリーン購入推進方針に基づき、東京都が環境に配慮した物品及び役務を調達する際の基準。東京都の発注で推進することで、環境配慮型製品の市場を拡大し、製造者の環境負荷低減に向けた取り組みを支援するとともに、都民・事業者、自治体による環境配慮型製品の購入を喚起することを目的としている。なお、「東京都グリーン購入ガイド」には、水準1と2があり、水準1は必ず考慮すべき事項。水準2は必須ではないが配慮することが望ましい水準である。

MUDコンペティションの作品募集中 ◆全印工連

全日本印刷工業組合は、「第12回メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)コンペティション」の作品を、11月30日まで募集している。一般の人だけでなく、高齢者・障がい者・子供・外国人など、すべての人に対して優しいデザインの実現を目的とする斬新なアイデアに富んだ作品の応募を呼び掛けている。同コンペは、プロ・アマを問わず誰でも応募できる「一般の部」と、大学・短期大学・専門学校・高等学校に在学している学生及び生徒を対象とした「学生の部」の2部門で作品を募集。作品は、高齢者・障がい者や子ども、外国人などに対して、見やすさ、伝わりやすさに配慮したデザイン手法を用いて制作したもので、カレンダー、地図、パンフレット、サイン、パッケージ、チラシ、ポスター、ラベル、カードゲームなど。2017年7月以降に制作されたもので、応募方法にあたっては作品1点とデータ1点を出品申込書とともに送付する。応募期間は11月30日まで。応募作品の中から、経済産業大臣賞(一般の部:賞金10万円、学生の部:賞金3万円)のほか、優秀賞、佳作がそれぞれ選ばれる。

メディア接触量調査を発表 ◆ヴァリユース

5万人のインターネットアクセスログデータをもとに分析したセグメント情報の提供などを行っているヴァリユースでは、「メディア接触量調査(2018年6月)」を発表している。それによるとSNSの利用率が上昇しているものの、世代・性別によって利活用するメディアに差があることが明らかとなった。多くの年代で、ネット視聴時間がテレビ視聴時間を上回り、ネット平均利用時間は2年前と比べて9分伸長し、テレビ視聴時間は120分前後で推移した。特に20代はスマホのネット利用時間がテレビ視聴およびPCネット利用を上回った。また新聞を読む時間は2016年の同月で14分だったが、2018年には12分に短縮している。読み物メディアの中で電子書籍については2016年の6分から2018年には8分に延長した。なお、SNS利用率はいずれも20代女性がトップ。SNSの内訳として、Instagram利用率はFacebookを上回り、LINE、Twitter、Instagram利用率はいずれも前回より上昇したが、利用者の平均利用時間については、ゲームアプリがトップで54.3分。

リニアコライダー誘致で要望 ◆全印工連東北地区協

全日本印刷工業組合連合会の東北地区印刷協議会は7月25日、東京都千代田区の自民党本部ならびに衆議院議員会館を訪問し、河村建夫衆議院議員と中曽根弘文衆議院議員に、「国際リニアコライダー日本誘致に関する要望書」を手渡した。国際リニアコライダー(ILC)は、地下トンネルに直線型の超伝導加速器を建設し、光に近い速度にまで加速した電子と陽電子を衝突させ、ビッグバン直後の高エネルギー状態を作り出し、宇宙誕生の謎を解明するための素粒子物理学の実験施設。ILC建設期間の10年間と運用期間の10年間で発生する経済波及効果は、生産誘発額が4.4兆円、誘発雇用者数が約25.5万人と試算する。

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