企業の動き【2018年6月】
日本語組版入門を刊行 ◆誠文堂新光社
誠文堂新光社は6月8日、『日本語組版入門 その構造とアルゴリズム』を刊行する。日本語組版を設計するためには、ルールや方針の背景にある構造と原理を理解することが必要。本書は組版を「覚えるべき慣習的なルール」ではなく、組版を形成する要素とその属性の組み合わせによるプログラムとして整理した。
紙箱・POPの印刷通販サイト ◆日版プリント
日版プリント(大阪市東成区)はネット上でこのほど紙箱や販促POPを注文できるWebサイト『印刷通販 スプリック』を開設した。スプリックではパソコンやスマートフォンから見積り・仮注文したあと、データ入稿、見積書発行、正式注文の手順で簡単にパッケージ箱や販促POPを注文することができる。小ロット、短納期に対応し、低価格を実現した。
WebでDM注文NEXLINK ◆ネクスウェイ
ネクスウェイは、宛名印字から印刷、発送まで販売促進用途のダイレクトメール(DM)をWebサイトから一括注文できるサービス『NEXLINK オンデマンド便サービス』を開始した。同社はWebからハガキや封書などの発送業務を印刷・発送までワンストップで実施できる『e-オンデマンド便サービス』を提供している。従来、発送するDMのイメージを確認するにはサンプル発注をかけ、手元に届き、確認後正式注文という流れで数日かかっていたが、新サービスでは『印刷体裁の即時表示』機能によってWeb上ですぐに発送するDMイメージが確認できるようになる。
AIで24時間問い合わせ対応 ◆笠間製本印刷
笠間製本印刷が運営する『クリアファイルのかさまーと』は、AI(人工知能)で24時間365日問い合わせ対応が可能なAIチャットボットシステム『さらっと回答サラちゃん』を導入した。これまで問い合わせフォームの他、土日祝日を除く9:00~18:00のみ電話での直接問い合わせ対応だったが、AIチャットボットシステムの導入で1年を通して24時間サポート対応が可能となる。
マザーズに上場 ◆ラクスル
ラクスルは5月31日、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場した。同社は、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンを掲げ、印刷ネット通販「ラクスル」やネット運送・配送サービス「ハコベル」などを運営している。
高輝度の透明スクリーン ◆大日本印刷
大日本印刷は従来製品より輝度と透明度を大きく向上させ、明るい場所でも空中に鮮やかな映像が浮かび上がるような演出ができる、新たなフロントプロジェクター用透明スクリーンを開発した。今回、独自開発した透明スクリーンは、特殊な光学レンズを用いることで、透明性を向上させるとともに、効率よく視聴者側に光を向ける技術の開発に成功。これまで困難だった明るい場所でも、より鮮明に空中に映像が浮かび上がるような演出が可能となった。これにより、高い透明性が求められる箇所、照明の位置などを気にすることなく、より自由な設置場所で利用することができる。
月額5,000円から電子チラシ ◆凸版印刷
凸版印刷が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は5月9日、小規模小売事業者の利用拡大に向けて、月額5,000円から手軽に電子チラシの配信ができるプランの提供を開始した。これによりWebからもチラシ掲載の申し込みが可能になった。これまで、Shufoo!に掲載するためには、凸版印刷の営業スタッフや広告代理店を介した申し込み(申込用紙への記載や与信審査など)が必要だった。しかし、今回の小規模小売事業者の利用拡大に向けた新プランにより、Webからの申し込みで、チラシの登録・配信~掲載費用の決済までが可能になった。
ロボティクスチャレンジを応援 ◆図書印刷
図書印刷は、8月4日から全国地区大会が始まる小・中学生のための国際ロボット競技会「ユニバーサルロボティクスチャレンジ(URC)2018」を応援する。URCは、チームで制作したロボットで課題のコースに挑戦する競技。全国から集まった将来のロボット技術者たちが互いに切磋琢磨しあうことで科学への興味を高める。同社は、子どもたちがロボティクス技術への興味・関心を深め、仲間と学び合い、チームワークにより課題解決を目指すURCの取り組みに賛同し、2017年より応援を開始した。
名入れカレンダーのキャンペーン ◆名入れ製作所
名入れ製作所(大阪府西区)は、設立10年以内のベンチャー企業を対象に、50%引きで名入れカレンダーを提供するキャンペーンを実施する。一般的な名入れカレンダーの納期が30日程度かかるが、同社では複数の提携会社に"専用印刷レーン"を確保し、ピーク時であっても短納期で出荷できる体制を整えている。今回、設立10年以内、かつ、これまで名入れカレンダーを作ったことがない企業を対象にキャンペーンを実施し、需要を喚起する。期間は2018年9月28日までの注文。キャンペーン事前登録概要は2018年5月11日から2018年6月29日。
ProCシリーズ、ユポに対応 ◆リコー
リコー製プロダクションプリンターがこのほどユポ・コーポレーションが販売する合成紙ユポ「YPI」シリーズに対応した。合成紙ユポはポリプロピレン樹脂と無機充填剤を主原料とし、耐水性・耐久性に優れた特徴を持つ合成紙。
- 【対応機種】
- RICOH Pro C9110/C9100
- RICOH Pro C7210S/C7200S
- RICOH Pro C7110S/C7110/C7100S
- RICOH Pro C5210S/C5200S
カシオからPOP事業取得 ◆リコージャパン
リコージャパンはこのほど、カシオ計算機グループからPOPソリューション事業を譲り受けた。同事業を新たに展開することで、リコープリンターの拡販を中心に5年間で100億円の売上を目指す。カシオ計算機とその子会社のカシオ情報機器が所有するPOPソリューション事業の営業権、保守サービス、関連する資産および人員を譲り受ける。リコージャパンは6月からPOPソリューション事業を展開する。
生分解性のLIMEX開発へ ◆TBM
TBMは、新たに生分解性の『LIMEX』の検討を開始した。今期中の販売を目指している。LIMEXは石灰石を主原料とし、原料に水や木材パルプを使用せず紙の代替や石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックの代替となる新素材。現在のLIMEXは、石灰石を主原料に一部のポリオレフィン樹脂から構成される。同社ではマイクロプラスチック問題の解決を視野に、バイオ由来のポリオレフィン樹脂を利用し、100%生分解性の素材に置きかえた生分解性LIMEXを目指す。主に使い捨て容器等への活用を見込む。
テキスタイルIJで協業合意 ◆リコー
リコーは、成長領域の一つとして掲げる産業印刷分野の新事業として、スウェーデンの革新的なR&D企業であるColoreel社と、テキスタイル向けインクジェットプリントモジュールの開発および提供について協業することで合意した。Coloreel社は、刺繍糸などの白糸にオンデマンドで染色できるユニットの開発を進めている。リコーはそのキーテクノロジーとなるインクジェットプリントモジュールを開発、Coloreel社に提供する。2018年秋には最初の製品となる工業用刺繍機向け糸染色ユニットの生産を予定。
軟包装デジタル機のデモルーム ◆FFGS
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)は5月25日、愛知県小牧市に軟包装用インクジェット・グラビアハイブリッドプレス『Jet Press 540WH』を稼動展示する『WING CITY komaki』を開設した。Jet Press 540WHは富士フイルムのインクジェット画像形成技術『EUCON Technology』を搭載し、フィルム機材への高速・高品質の出力を実現するとともに、UVインク特有の周期を大幅に低減させた食品包装などの用途に適した印刷システム。インクジェットユニットと、使用頻度の高い白インク用水性グラビア印刷ユニットをインライン接続し、低ランニングコストでの運用を可能にしている。
コニカミノルタ静岡を設立 ◆コニカミノルタジャパン
コニカミノルタジャパンはこのほど新たな販売子会社として、『コニカミノルタ静岡株式会社』を設立した。コニカミノルタジャパンの販売代理店であるKM静岡株式会社(静岡県静岡市)の全株式を取得し、登記後に社名をコニカミノルタ静岡株式会社に変更した。コニカミノルタ静岡は、KM静岡の人財と顧客基盤を軸に顧客企業様への販売強化と事業拡大を進め、さらにコニカミノルタジャパンが提供するソリューションの全国展開ビジネスモデルの確立を目指していく。
大宮駅東店をオープン ◆キンコーズ
キンコーズ・ジャパンは2018年6月11日、埼玉県さいたま市に「キンコーズ・大宮駅東口店」をオープンする。埼玉県では初出店となる。新店舗はJR大宮駅から歩いて2分の好立地で、全国では60店舗目。オンデマンドによるプリントやコピー、ポスター印刷、3Dプリンティングサービスを提供する。6月11日、12日の2日間限定でオープニングキャンペーンを実施する。▽所在地:〒330-0845 埼玉県さいたま市大宮区仲町1-35 大塚ビル1階
横浜にポスター専門店 ◆ポスターラボ
ポスター印刷専門店『ポスターラボ』を運営する株式会社BSクリエイト(大阪府大阪市)は、神奈川で初の出店となる『ポスターラボ横浜関内店』を新規オープンした。東京、大阪に続く3店舗目となる。ポスターラボは最短で当日に印刷し、1枚だけでも安価に注文を請け負うオンデマンド印刷会社。インターネットで注文、データを入稿することで、営業時間内であれば最短1時間から店頭で受け取れる。
オリジナル袋サイトを開設 ◆山本洋紙店
山本洋紙店(名古屋市西区)はWeb上から手軽にオリジナル紙袋を特注できるインターネットペーパーバッグ制作サービス『PACORA PLUS』を開始した。新サービスでは小ロットから紙袋に店名・ブランド名を印刷することができる。手提げ付がSSS~Mまでの4サイズ。角底袋が4号~12号までの4サイズ。価格は手提げ紙袋SSSサイズ(180×165×マチ60㎜)100枚セット6,900円から。
新聞・印刷紙減産へ ◆日本製紙
日本製紙グループはこのほど、用紙事業の生産体制の再編成を決議した。北海道工場勇払事業所と富士工場で洋紙を生産する全ての抄紙機ならびに、釧路工場の8号抄紙機(新聞用紙)を順次停機する。同社は今年5月に秋田工場1号塗工機、石巻工場2号塗工機を停機しており、今回の設備停機と合わせて、印刷・新聞用紙の生産能力を約76万トン/年(全体の18%相当)削減する。