業界の動き【2018年6月】

会長に金子氏(凸版印刷) ◆印刷工業会

 印刷工業会は5月23日、東京都中央区の日本印刷会館で定期総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で理事・監事を選任し、引き続き行われた理事会で金子眞吾氏(凸版印刷)を会長に選任した。平成30年度は引き続き、「印刷を魅力ある業界に」のスローガンを掲げて諸事業を展開する。印刷工業会は前年度、小松印刷(香川県高松市)が入会し、3月末現在で会員数が94社となった。

4月の用紙、前年比5.2%減 ◆製紙連

 日本製紙連合会は平成30年4月紙・板紙需給速報を発表した。紙・板紙の国内出荷は前年同月比2.5%減で、9ヵ月連続の減少だった。紙は5.2%減、11ヵ月連続の減少。板紙は0.6%増で、18ヵ月連続の増加。主要品種は情報用紙、包装用紙、段ボール原紙、白板紙を除き減少した。

世界ラベルコン受賞授与式 ◆全日シール

 全日本シール印刷協同組合連合会は5月30日、第29回世界ラベルコンテスト受賞者に対しするトロフィー授与式を行った。日本からの受賞は8社10作品。最優秀賞が㈱タカラ(フレキソ:ワイン・酒)、㈱丸信(レタープレス:線画と網点)、サトープリンティング㈱(レタープレス:カラープロセス/レタープレス:ワイン、酒)、進和ラベル印刷㈱(オフセット:カラープロセス)、精英堂印刷㈱(オフセット:ワイン、酒)、㈱サンメック 東京支店(複合:カラープロセス)、シバタセスコ㈱(新規開発:印刷方式問わず)、審査員特別賞が㈱丸信(複合:ワイン、酒)、シーベル産業㈱(スクリーン印刷)。

次世代育成を促進 ◆ジャグラSPACE-21

 日本グラフィックサービス工業会青年組織SPACE-21の第29回総会が4月21日、東京都港区のコニカミノルタジャパン本社で開かれ、任期満了に伴う役員改選で、本村豪経氏が新たな代表幹事に就任した。本村代表幹事は「全国キャラバンでのセミナーや勉強会、全国協議会、総会などあるが、会議の在り方や進行方法の改善に努め、各地域や各支部青年部でまとめた要望を組み込んでいける仕組み作りを行い、次世代育成の支援・交流の促進を図っていきたい」と具体的な方針を語った。

紙器業のデジタル機導入25.9% ◆矢野経

 矢野経済研究所はこのほど、全国の紙器事業者及びその他関連企業を調査し、紙器分野におけるデジタル印刷の実態と今後の方向性を発表した。調査結果によると、デジタル印刷機を導入している紙器事業者の割合は25.9%となっている。このアンケート集計結果の中に、サンプル・校正用途で使用していると推測される大判インクジェット機のみ保有している事業者や、紙器以外の印刷物のみで活用している(紙器の印刷では活用していない)と回答している事業者が含まれているため高い数値となっていると考える。

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