ラクスルが東証に上場
東証マザーズ上場で初値は1,645円
印刷通販と運送事業を展開するラクスル株式会社は、５月31日に東京証券取引所マザーズに上場した。上場初日の初値は1,645円で、売出し価格1,500円を9.7％上回った。
ラクスルの平成30年７月期の売上高は10,515百万円（前年同期比37.0％増）、営業利益50百万円（前年同期は営業損失△1,145百万円）、経常利益９百万円（前年同期は経常損失△1,163百万円）、当期純利益６百万円（前年同期は当期純損失△1,175百万円）を見込んでいる。
同社の売上高は印刷事業、運送事業、その他で構成され平成30年７月期は、印刷事業10,152百万円（前年同期比35.4％増）、運送事業298百万円（同77.0％増）、その他64百万円（同1058.8％増）。インターネットで新しい仕組みを創り、既存のビジネス慣習を変えていくことを掲げて、印刷・集客支援のシェアリングプラットフォームを中心とした印刷事業「ラクスル」と物流のシェアリングプラットフォームを中心とした運送事業（サービス名称「ハコベル」）を展開する。
印刷EC業界は平成24年度から平成30年度までの年平均成長率が10％超、平成30年度の市場規模は920億円に拡大していることを想定（株式会社矢野経済研究所「2013年版 印刷通販市場の展望と戦略」平成25年11月７日発表）。
印刷ECサービスは、平成29年７月期の6,312百万円に対し、平成30年７月期は8,450百万円（前年同期比33.9％増）を見込んでいる。集客支援サービスの売上高は、平成29年７月期の1,187百万円に対し、平成30年７月期は1,702百万円（同43.3％増）を見込む。印刷事業の売上原価は提携印刷会社への生産委託費用、配布業者等への業務委託費用、印刷用原稿の確認作業に係る人件費等で構成。生産委託費用は、商材毎に生産コストが低い委託先へ発注を実施する等、継続的な原価改善を行っている。
