業界の動き【2018年5月】
デジタル印刷比率10.6%に ◆日印産連
日本印刷産業連合会は3月29日、東京都中央区の日本印刷会館で、デジタルプレス推進協議会がこのほどまとめ「デジタル印刷の現状と展望」に関する調査報告会を開催した。第一部の「印刷業界におけるデジタル印刷に関するアンケート調査」報告によると、回答企業全体の2017年売上に占めるデジタル印刷の割合は平均10.6%と、前年度の9.7%から微増した。一社平均の保有台数も4.22台(前年度比3.86台)で増加した。デジタル印刷は増加傾向にあるものの、オフセット印刷などの従来印刷を超える時期に関しての設問では、「超えることはない」が引き続き6割を超えた。デジタル印刷の売上上位の受注品目は1位が事務用印刷、2位が報告書・論文・議事録、3位がチラシとなった。DMは成長率、将来性の高い順で2位となり、今後の飛躍が期待されている。
日本自然保護協会に寄付 ◆E3PA
環境保護印刷推進協議会(E3 PA)は3月26日、自然保護活動を推進する公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)に10万円を寄付した。今回の寄付は、29年度定時総会で承認された「平成28年度決算の結果、生じた剰余金のうち、100,000円を限度に、社会的な環境保護活動に取り組んでいる公の環境保全事業団体等に寄付する」にもとづき実施した。
JIS安全色が改正 ◆日本標識工業会
日本標識工業会は、4月20日、JIS安全色(JIS Z 9103)規格が改正されたことに伴い、改正内容についての説明会を行った。改正された「JIS Z 9103規格」は、2011年に制定されたISO3864-4の対応国家規格で、安全色及び安全標識について制定したもの。13年振りとなる今回の改正では、多様な色覚を持つ人誰もが識別できる"ユニバーサルデザインカラー"が採用された。