業界の動き【2018年3月】
リスクアセスメントシート公開 ◆日印産連
日本印刷産業連合会は、「オフセット印刷化学物質による健康障害のリスクアセスメントシート(ベータ版)」を作成し、ホームページで公開した。2016年6月に労働安全衛生法で化学物質のリスクアセスメントが義務化された事を受け、厚生労働省の「化学物質取扱業種におけるリスクアセスメント支援活動促進事業」に委員を派遣し、「印刷業界向け化学物質による健康障害のリスクアセスメント オフセット印刷・グラビア印刷編」を作成。「オフセット印刷化学物質による健康障害のリスクアセスメントシート(ベータ版)」はその改良版。シートとマニュアルはサイトからダウンロードできる。
議長に青木允氏 ◆全青協
全日本印刷工業組合連合会の全国青年印刷人協議会の第31回全国協議会が2月11日、大阪市の西本町インテスビルで開催され、2018年~2019年(平成30年~31年)の議長に青木允氏(青樹印刷)が承認された。また、全国協議会では、2016年~2017年(平成28~29年)議長を務めた惠勇人氏が事業総括と謝辞を述べたほか、沖縄・平山印刷の平山達也社長と同社関連会社のコノ街デザインの鈴木圭三氏が「未知の創造~平山印刷の新たな取り組み~」をテーマに講演。地域のまちづくりを実現するための拠点として開設したトヨプラを中心とした地域発展の取り組みを紹介した。
世界ラベルコンで10作品入賞 ◆全日シール
全日本シール印刷協同組合連合会は、「第29回世界ラベルコンテスト」で、最優秀賞8点、審査員特別賞2点の8社10作品が入賞したと発表した。入賞者にはトロフィーが授与される予定で、授与式は5月30日に行われる同連合会総会後の懇親会で行う。第29回世界ラベルコンテスト入賞者は、最優秀賞にはフセキソの部門で㈱タカラ、レタープレスの部門で㈱丸信、サトープリンティング㈱(2点)、オフセットの部門で進和ラベル印刷㈱、精英堂印刷㈱、複合の部門で㈱サンメック、新規開発の部門でシバタセスコ㈱が受賞。審査員特別賞では、複合の部門で㈱丸信、スクリーン印刷の部門でシーベル産業㈱が受賞した。
手作りセミナー企画の第2弾 ◆群馬工組
群馬県印刷工業組合は、2月15日、前橋商工会議所会館で組合員による手づくりセミナー企画第2弾『身近にあるものづくりの印刷メディア方策』を、開催した。座長を同組合副理事長の石川靖氏が務め、実例発表企業として東京広告の佐藤泰久社長、コーセンドーの新井利和社長が登壇して、それぞれの取り組みを語った。2社の実例発表の後には、石川氏、佐藤氏、新井氏の3名による座談会形式で、現在の課題や展望なども語られた。
米国出版の動向でセミナー ◆電流協
電子出版制作・流通協議会は、2月20日、千代田区一番町のJCIIビルで電子出版ビジネスモデル研究会によるオープンセミナーを開催した。講師にデジタルタグボートの辻本英二氏を招き、「最新の米国出版(電子出版)と印刷・流通プラットフォーマーの動向」をテーマに、大手出版社の売上げ内容や流通の変化、著者あるいは書店視点でみたBOD(ブックオンデマンド)の動向など、最新の出版に関するビジネスモデルの傾向が解説された。