特産品情報を伝えて地域活性

商品の情報冊子をパッケージ化したサービス「ふうどぶっく」

 凸版印刷は、地域の特産食品と、その背景にある情報や生産者の物語をストーリーにまとめた情報冊子をブック型パッケージに一体化し、食文化を発信するサービス「ふうどぶっく」の提供を開始する。同サービスは、地方自治体やお土産を製造するメーカーなどに向けて提供するもの。
地域の資源を活かした特産食品の開発は、地域活性化の取り組みの一つとして注目されている。その中で、単に特産食品を開発して販売するだけでなく、生産者のこだわりや、地域の歴史と関連した物語を提示することで、特産食品の魅力を引き出す取り組みがされるようになっている。しかし、イベントなどでチラシや冊子を配布するだけでは食体験を提供できず、お土産として食品を販売するだけでも魅力を十分に伝えることができない。
そこで凸版印刷は、これまで培ってきた編集や撮影、パッケージ製作のノウハウを生かし、冊子の企画からパッケージ化までをサービスとしてワンストップで提供する。これにより、特産食品そのものと、生産者のこだわりやおいしい食べ方、地域の魅力などの情報をまとめた冊子を結び付け、1冊の本のような形で提供することで、特産食品の魅力を食文化として発信することを目的としている。制作にあたって、食品と地域の魅力を引き出す高精細な画像や、イメージに合った装丁をなどにより、イベントでの販促ツールとして、あるいはお土産としても活用できるパッケージにし、集客や消費の拡大が期待できる。
本格的な提供の開始に先駆けてサービス提供の第一弾として、滋賀県が開発に取り組む「環境こだわり農産物」の販促資料として採用された。同製品は滋賀県近江米みずかがみと、冊子を組み合わせたもので、商品への理解と販売の促進を支援するものとなっている。

イベント情報&業界ニューストップへ