AIスピーカーが日本上陸
生活を変えるコミュニケーションロボット
10月に入り、GoogleやLINEが相次いでAI(人工知能)スピーカー(スマートスピーカー)を発売し、話題となっている。
AIスピーカーは、自己学習を行う人工知能を搭載したスピーカー。Wi-FiやBluetoothを活用することで音楽や音声の再生以外の機能を備える。例えば、インターネットや赤外線通信を利用して、対応する家電のスイッチのON・OFFから制御までこなすことが出来る。
また、インターネットに接続されているため、音声で天気や交通状況、ルートの時間検索、お勧め店舗まで検索できる。さらに高機能なAIは、利用するほど学習し、質問の回答精度を上げるだけでなく、所有者の傾向などを掴んでいく。使い込むことで簡単な会話すら成立してしまう。例えば、テレビのリモコンや携帯電話をどこに置いたか忘れてもAIスピーカーに話しかければ、その機能を代替してくれる。スマートフォンに備わる機能の多くがAIスピーカーに内蔵される。
すでにAIスピーカーの世界シェアトップのAmazon、そして国内企業ではソニーなどが日本で製品を発売すると発表している。
一過性のブームなのか、新たな日常品として定着するか不明だが、コミュニケーションロボットに対する生活者の抵抗感は確実に下がるだろう。機械操作の一環として、自然とAIスピーカーを操作するようになれば、自ずと無機物に対して話しかけることに抵抗を感じなくなることが予想される。
生活スタイルの変化は、社会全体を大きく変えていくことになる。工場内の多くはAIが24時間管理し、常に最適な生産フローを導き出す。人や機械の流れを録画データとサーモグラフィなどから分析できるように、ネットワークで結ばれたAIの情報網は広い。これからどのように広まっていくのか注目される。