外国人旅行者の行動特性
東京都調査 一人当たり支出額13万1千円
東京都は9月7日、観光産業振興に向けた施策を推進するための基礎資料として「平成28年度訪都外国人旅行者の行動特性に関する調査」の結果をまとめた。これによると、外国人1人当たりの都内での旅行中支出額(推計値)は131,871円で平成27年度の151,626円に比べ13.0%減少した。
最も支出額が多い費目は「土産買物費」で64,117円。平成27年度に比べ、17.3%減少している。最も支出額が高い国・地域は中国で203,816円。平成27年度の248,457円に比べ18.0%減少し、「土産買物費」は139,769円(対前年度比19.9%減)となっている。
訪都回数は2回目以上が50.6%と過半数を超え、訪都目的は「観光・レジャー」が70.0%で最も多い。次いで「ビジネス」が20.5%、訪問先は、「新宿・大久保」が56.9%、「浅草」が48.2%、「銀座」が48.1%となっている。
国籍・地域別に見ると、ロシアを除いていずれも「新宿・大久保」が3位以内に挙がっており、「渋谷」が全体で昨年度の5位から4位へと順位を上げ、欧米豪全ての地域で1位になっている。
訪都の満足度について、「大変満足」(42.7%)、「満足」(46.6%)、「やや満足」(6.0%)を合わせると95.3%となっている。項目別満足度については、「おもてなし」89.0%、「食事施設」85.6%、「観光施設」84.2%と、80%以上の高い満足度となり、平成27年度と比較すると全項目で満足度が高くなっている。
再訪問意向は「必ず来たい」「来たい」「やや来たい」を合わせると94.7%となっている。一番期待していた場所で最も多いのが「秋葉原」(13.6%)、次いで「銀座」(12.7%)、「新宿・大久保」(11.5%)。一番満足した場所で最も多いのが「新宿・大久保」(12.7%)、次いで「浅草」(11.7%)、「銀座」(11.6%)となった。