廃材を有効活用する「廃棄ストップ運動」

保育園・教育機関へ提供、印刷工程の廃棄物削減へ

1枚からの印刷にも対応し、当日発送・当日受け取りなどのサービスが特長のポスターラボでは、保育園へ用紙の無償提供を行う取り組みと、新たなエコ活動として廃棄物そのものを減らす新たな取り組み『廃棄ストップ運動』をスタートした。ポスターラボは、大阪でポスター印刷専門店を運営するBSクリエイトが展開している事業で、従来から募金活動をはじめとしたエコ活動・植林に関する活動にも取り組んでいる。
印刷会社では大型のロール紙を使用して印刷する際、白紙の状態のまま廃材になってしまう箇所があり、その廃棄量は1店舗あたり年間0.5tにも及ぶという。この廃材を減らす取り組みとしてポスターラボでは、廃材をA4サイズやA3サイズなどの定型サイズに加工し、保育園に無償提供することで廃材を減らすとともに社会に貢献する取り組みを行っている。
この活動によって、印刷会社において廃材だった用紙は画用紙代わりとなり、保育園ではお絵かき用の紙や運動会等のイベントなどに有効活用されている。一般的な画用紙より品質の高い印刷用用紙への評判は高く、不定期ながら量がまとまり次第、随時納入を続けている。等身大パネルなどで活用されるスチレンボードのパネル廃材についても店頭で無料で配布。来店客に好評で、余った廃材はパネルスタンドに加工して同様に無料配布するなど、積極的に廃材を減らす取り組みを行っている。
こうした「廃棄ストップ運動」開始後、廃棄量は前年度に比べ約30%程度削減され、ポスターラボでは植林や品質改良だけでなくゴミそのものの削減という根本的な問題改善に取り組み、高い成果を上げている。現在も同社では提供先を募集しているが、提供にあたっては、不定期であることや、量に限りがあることを理解してもらっているという。

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