企業の動き【2017年6月】
名刺Web to Print補助金対象に ◆グッドクロス
印刷、コールセンターのグッドクロス(東京都品川区)は、同社の名刺専用受発注システム「La COM ASP」が、経済産業省の「サービス等生産向上IT導入支援事業(IT導入補助金)」の対象サービスに認定されたと発表した。IT導入補助金制度は、中小企業・小規模事業者等がITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する経費の一部を補助する制度。補助対象期間に、同社のLa COM ASP」を導入した中小企業・小規模事業者は、1事業者につき導入費用の3分の2以下(上限額100万円、下限額20万円)の補助を受けることができる。申請代行も受け付ける。
小ロットふせんの紙種拡大 ◆ふせん紙王国
アーリークロス(宮城県仙台市)が展開する小ロット対応のふせん印刷専門サイト『激安 ふせん紙王国』では、新たに"ディープカラー"をはじめ色上質の種類を大幅に拡張するほか、和紙・里紙、A6からA3まで大型など、新商品を加える。同社では7月5日から7日まで東京ビッグサイトで開催される「販促EXPO」に出展。"ディープカラー"や大型ふせん、オリジナル一筆箋などの新商品を出展する。
写真集・あだち工場男子発刊 ◆しまや出版
同人誌印刷専門のしまや出版(東京都足立区)は、東京商工会議所足立支部の協力を得て、足立区内中小製造業の若手男子にスポットをあてた写真集『あだち工場男子』を発刊した。今後「あだち工場男子」を核に工場男子トークショーの実施、新卒者向け合同企業説明会等を企画し、若年者の地元町工場への関心を高め、雇用につなげていく。
WebでTシャツ等の印刷注文 ◆イメージ・マジック
イメージ・マジックは、Tシャツやマグカップ・スマホケース等800種類以上のアイテムにWeb上で簡単にデザイン注文できる「オリジナルプリント.jp」に、新商品として「白色キーホルダー」を追加した。不透明な白アクリル素材により、両面に違う絵柄をデザインすることができる。形状はフリー形、正方形、円形、楕円型、星型、タグ型、Tシャツ型、ハート型、名刺型。
eギフトから可変印刷 ◆フライデーナイト
クリエイティブとコンサルティングのフライデーナイト(東京都港区)は、eギフトサービスを展開するギフティ(東京都品川区)と業務提携し、2017年6月を目処に、ワンストップでeギフトを埋め込んだバリアブル印刷を行うプラットフォームの提供を開始する。これによりeギフトのQRコードを埋め込んだバリアブル印刷を実現させる。名刺や顧客への礼状等に、全国のコンビニエンスストアで引換可能なドリンクやスイーツチケット等のeギフトを、QRコードとして容易に印刷することができる。
スマホアプリ・つむぐ挨拶状 ◆ソルトワークス
ソルトワークス(北海道札幌市)は、スマートフォンで簡単にオリジナル挨拶状を作成できる無料アプリ「つむぐ挨拶状」のAndroid版の提供を開始した。「つむぐ挨拶状」はスマホで簡単にプロ並みのクオリティでポストカードが作れるサービス。はがきの作成から注文まで難しい操作は一切なく豊富なテンプレートの中からデザインを選び、写真やメッセージを入れて編集することができる。結婚・出産、引越報告、入園・入学報告、ショップカード、暑中・残暑見舞いや寒中見舞いなどの様々な場面で利用できる。
社員証.comを開設 ◆日本貿易印刷
日本貿易印刷(神奈川県横浜市)は社員証の作成担当者向けのWEBサイト「社員証.com」を開設した。テンプレートから選ぶだけで、デザイン不要で社員証を発注でき、入退館機能などがついたICカード型の社員証も製作することができる。納期は最短7日。
メイドカフェ専門の印刷サービス ◆コイシカワ
印刷とウェブのプロモーションサービスを提供するコイシカワ(東京都板橋区)は、メイドカフェ業界に向けた印刷とウェブのサービスブランド「Atelier La Fraise」を開始した。同サービスは増加が見込まれる外国人観光客の観光スポット「メイドカフェ」が主な対象。ウェブサイト・動画・ARなどの各種コンテンツ、チラシやメニュー・コースターなどの印刷媒体、デジタルサイネージや店頭ポスター・看板などの各種広告媒体、外国人観光客の接客を考えたネイティブな翻訳を提供する。
スマホでフォトカード作成 ◆挨拶状ドットコム
「挨拶状ドットコム」を展開するグリーティングワークス(大阪市西区)は、写真を選ぶだけで簡単にフォトカードが作れるスマートフォン専用アプリ「cazatte(カザッテ)」を開始した。「cazatte」は、特別な瞬間を大切な人と共有してほしい、という想いから生まれたサービスで、複数の宛先に対し同時にフォトカードを送ることができる。また、裏面のスタンドを起こすと自立する構造になっているので、届いてすぐに玄関やリビングなどに飾ることができる。
外国人応対の実証実験 ◆DNP
大日本印刷は、地域創生機構、太陽堂封筒、アンダースと共同で、6月4日まで、東京・神楽坂の赤城神社で多言語翻訳サービスを活用した外国人のおもてなし実証実験を実施している。神楽坂にある赤城神社は、多くの人が訪れる人気の観光スポット。また周辺の地域には多くの外国人が住んでおり、赤城神社は日本人だけでなく、外国人からも愛されている。
高セキュリティのIoT ◆凸版印刷
凸版印刷は、半導体・ネットワーク機器の輸入・販売・開発を手がけるマクニカと高セキュリティなIoT環境を実現するセキュリティサービスで協業を開始する。同協業により開発するセキュアICチップをIoT端末内部に組込むことで、データの盗聴や改ざん、ソフトウェアの不正な書き換えなどを防止するセキュリティソリューションをマクニカが提供する予定。
モネの"睡蓮"複製画を限定販売 ◆共同印刷
共同印刷は、印象派の巨匠クロード・モネの《 睡蓮の池 》の高級複製画を限定200部のエディションで制作し、販売を開始した。
《 睡蓮の池 》は、モネが移り住んだジヴェルニーの地に造成した「水の庭」を描いた最初の連作のひとつ。共同印刷では原画を所蔵するメトロポリタン美術館から正式に提供された画像を使い、"光の画家"モネが愛した庭の景色やにおいまでもが目の前に現れるかのような作品を、独自の技法「彩美版R」で再現した。
BCP強化へ東海工場建設 ◆トッパン・フォームズ
トッパン・フォームズは、ビジネスフォームの生産効率向上やIoT関連製品の生産体制強化、BCP体制の強化などを目的に、静岡県袋井市に「東海工場(仮称)」を建設する。東海工場にはグループ会社のトッパン・フォームズ東海の静岡県内3工場を集約。名古屋工場のビジネスフォーム製造機能を移管するとともに、新型印刷機の導入などにより大幅な生産効率の向上を図る。加えてマーケットニーズの高いIDカードを中心としたカード製品やICタグ・ラベルを中心としたIoT関連製品の生産体制を増強することでITイノベーション事業の強化につなげる。竣工は2019年後半を予定。
欧州企業がB2デジタル印刷機 ◆KOMORI
小森コーポレーションとヨーロッパ市場を統括している現地法人コモリ・インターナショナル(ヨーロッパ)B.V.は5月、英国で初となる枚葉UVデジタルインクジェットシステムImpremia IS29が、サウスウェールズで印刷事業とフルフィルメントサービスを提供するLexon社に導入されると発表した。Lexon 社はクリエイティブなパッケージングやPOS、展示会装飾、商業印刷などの総合的な印刷ソリューションを提供している。売上高は6百万ユーロ。
米企業にB1枚葉デジタル印刷機 ◆KOMORI
小森コーポレーションの米国子会社であるコモリ・アメリカ・コーポレーションは、M13 Graphics社がLanda Nanographic技術を搭載した枚葉式インクジェット印刷機Komori Impremia NS40を購入する同意書(LOI)に署名したと発表した。M13グラフィックス社は、高品質かつ高速で手頃な印刷サービスを提供することにより、オンラインおよび商業印刷サービスの米国のリーダー企業。オフセット品質によるバリアブルデータ印刷が導入の決め手となった。
ビッグデータ活用のコンサル ◆コダック
コダックジャパンは、印刷会社ならびにその顧客向けのマーケティングコンサルティングに特化した専門部署「ビッグデータ・マーケティングコンサルティング部」を4月1日付けで新設した。主な事業内容は①マーケティングプロデューサーを育成するための印刷会社向けマーケティング研修、②マーケティングのコンサルティング、③マーケティングソリューションの提供、④ビッグデータ分析。
5周年を盛大に祝う ◆グーフ
グーフは5月17日、東京都港区のハードロックカフェ東京で、設立5周年を記念する「goof 5th party」を開催し、取引先や関係者を招いて感謝の意を示した。同社はデジタル印刷の生産プロセスを最適化するソフトウェア『PC OneFlow』を提供するほか、Web to Printから効率的に生産する仕組みの提案などITと印刷を連携されたビジネスを支援している。goof 5th partyにはデジタル印刷機ベンダーや関連ソフトウェア会社、印刷会社をはじめ約200名が出席。同社CEOの岡本幸憲氏は挨拶で感謝の意を表すとともに、新たにスマートファクトリーやコンテンツデザインなどを研究・事業化する『goof.lab』の立ち上げや近日中の移転などを明らかにした。最後に共同創業者の井戸剛会長(不二印刷社長)が謝辞を述べ、パーティーが終了した。
2017年事業戦略を発表 ◆コニカミノルタジャパン
コニカミノルタジャパンは5月17日、東京都港区の浜松町ビルディング会議室で、「第11回コニカミノルタPPGパートナーカンファレンス」を開催し、同社販売店を招いてPPG事業戦略やデジタルマーケティング取り組みを説明した。同社の原口淳社長は挨拶で複合機などにIoTやデジタルマーケティングを絡める新しい事業への展望を語り、「デジタルマーケティングでは最終的に紙媒体に落ちる。上流で商機を捉えて印刷に落とし込めば付加価値が高まると思う」と指摘した。
デジタルラベル機、台湾企業に ◆SCREEN GS
SCREENグラフィックソリューションズは、UVインクジェットラベル印刷機「Truepress Jet L350UV」4台が台湾の企業に導入されたと発表した。同社は、2016年、販売代理店のJiarong社のショールームに台湾第1号機となるラベル用インクジェット印刷機「Truepress Jet L350UV」を常設展示。デモや製品紹介を行っている他、ユーザーの多様な要望に応えるためのラベル品質の評価などに活用している。
独企業にB1判インクジェット ◆ハイデルベルグ
ハイデルベルグ社は、ドイツのカラードルック バイアスブロン社がB1サイズのデジタル印刷機「プライムファイア106」の導入を決め、パイロットユーザーの1社になったと発表した。カラードルック バイアスブロン社は従業員250名のパッケージメーカー。食品、製菓、薬品および非食品分野のメーカーや商社に製品を提供している。同社では技術面、ビジネス面など様々な側面から「プライムファイア106」の徹底したテストを実施してきた。
キシリトールガム包装を可変で ◆日本HP
日本HPは、ロッテが「キシリトールガム」発売20周年を記念して販売する、世界にひとつだけの「キシリトールガム」のパッケージデザインの生産を支援した。 今回実現した200万種を超える「キシリトールガム」のパッケージは"未来"を表現した20種類のデザインをもとに、「HP SmartStream Mosaic ソリューション」と「HP Indigo 20000 デジタル印刷機」を用いて生産。
ヒサゴにラミネート事業譲渡 ◆フジプラ
フジプラ(東京都中央区)は、5月16日、ヒサゴ(名古屋市東区)に中国天津工場事業を除くラミネート事業全般を譲渡した。今後、ヒサゴはフジプラブランド製品事業を継承する。それに伴い、6月15日に営業本部を移転する。▽移転先:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-18-3 HGⅢビル▽TEL 03-5704-1355▽FAX 03-5704-1350